帰ってきた栃木県の中世城郭
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教えていただきありがとうございます。
railway08
投稿日:2024年01月25日 16:17
No.51
「城郭類似遺構」というのがあることを初めて知りました。たしかに,俗世との「結界」としての土塁・堀ということは,なるほどなぁと思いました。例えば,古河でみた土塁や,金山城で見たものなどは,規模や堀の深さ,土塁の高さからいっても,敵の侵入をこばむという強い印象を受けます。しかし,それらを思い浮かべたときに,この神社の土塁らしきものの起伏は,かなりなだらかであり,堀というよりも溝という印象でした。
管理人様の,踏査の様子や具体的な方法を,現場を踏む中で改良し継続しておられ,感心させられます。どうか,今後もさまざまな踏査をもとに,このHPや鹿沼の広報でも,いろいろなことを教えてください。とても楽しみにしています。
このたびは,こちらの思い込みにも近いもので,お考えをいただきましたこと,それについてわかりやすく教えていただいたことに,改めて感謝します。
当方,管理人様の調査方法や,このHPについての素晴らしさと凄さを,まわりの方にも伝えつつ,現場を踏むことの大切さについても,今後も機会のあるたびに伝えていこうと思います。
ありがとうございました。
管理人 帰ってきた栃木県の中世城郭
投稿日:2024年01月25日 22:46
No.53
お褒めに頂きありがたいのですが、いえいえ私の知識など他の人からの受け売りです。
受け売りついでに言ってしまうと結界以外にも「城郭類似遺構」には他にもあります。
①獣よけ・・・現代でも猪対策に山腹にバリケードを張り巡らしますが、それと同じで、土塁や石垣を築き、獣避けをしたようです。鹿垣(ししがき)などと呼ばれたりします。
②防犯対策、所有地の境界、権威の象徴・・豪農と呼ばれるような農家には、家の土地を巡る土塁、堀が築かれる事例があります。獣よけではなく「人よけ」です。これは、栃木県では結構見られます。防犯としての意味もあったのでしょうね。また、所有地の境界を表したりもします。それを見て、あ、あの家はすごいな金持ちだな、という権威の象徴としても意味合いがあったと思われます。
とにかく、タイムマシンでもなければ、このような遺構がどのような目的で作られたのかははっきりわかりません。「城郭類似遺構」なんて、いまは言ってますが、実際はどうなのか?作った人に直接聞かなければわからないですよね。
その「わかんない」ってところも、城郭調査の魅力だと私は思ってます。
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