SATAグライダークラブの掲示板


| トップに戻る | 検索 | アルバム | 管理用 | ▼掲示板作るならRara掲示板 |

1/1のフライト(その2)
日口 投稿日:2024年01月01日 17:09 No.374
今日から、長野グライダー協会のIさんご夫妻が見えられています。
早速、300kmほどのフライトをされ、誘った甲斐がありました^^
(本人から11月に相談の電話があり、即ご決断!^^v)

さて、新年最初のフライトです。
今日の予報は、ウェーブのかかったリッジ/サーマル/もしかしたらコンバージェンスといったような感じでした。
距離を伸ばせそうな感じだったので、早めに機体の準備を済ませたのですが、結果はレイトスタートでした...。

13:00に5番手で離陸。
離脱のタイミングが早過ぎて、滑空場上空であずる...のをみんなに見られた?^^;
でも、何とか少し高度を上げてNurselyのリッジであずっている機体に合流。
今日はほぼ同高度に3機なので、それほど気を遣わずに済む。
ここでも少し上がりあぐねていたが、強いプラスを絞り込むと水あり(今日は100L)にもかかわらず、他をぶっちぎって6,500ftに達する。
すぐに風上のEwe Rangeへ。
そして、先行していた機体の下で強いプラスを捕まえ、ウェーブインする。(7,000ft)

今日は、リッジランするので高度を上げる必要はなかったのだが、つい上がってしまうのはほとんどサルと同じ?!
おまけに、パッチ状ながら13,500ftでさらに6ktで上昇している^^;

さすがに、節操ないなと思い、行けるところまでウェーブで進む(南下する)ことにする。
が、今日はウェーブの振動自体が浅く、ピッチが短かい(=風がそれほど強くない)ので、10,000ft前後で雲が詰まっている。
下へ潜り抜けるところを見つけられず、ここでも右往左往する。

が、今日は出先で再度ウェーブをヒットし、8,000ftから10,000ftまで上がりなおす。
気を良くして、さらに進むが前方はさらに湿気が多いせいか、雲が完全にOVCしており、ウェーブも弱まっている。
当初の旋回点であるKakanuiをぎりぎり地面が見える5km西でヒットし、北上。

だけど、今度はウェーブからずり落ちてしまった。
雲の下はリッジがあるので気を取り直してリッジを駆け抜ける。
が、それほど連続したプラスにはなっていない。
ウェーブの影響もあり、サーマルソアリングするような形で強いプラスのところで立ち止まって上昇旋回する。
速度遅いなぁ...。

そうこうしているうちに、Omarama Suddleを抜け出して、オマラマローカルのエリアに入る。
ウェーブ性の積雲をたどりつつ、強いプラスを探すがなかなかない。
北上するコースは大きく2つ。
西側の山並みを選択するか、平野を横切って東側の山並みを選択するか。
西側は積雲はなく、東側は高い積雲パフは見られるものの遠い(ここから約60kmくらいはあろうか)
しかし、当初のプラン通りに平野を横切って東のコンバージェンスラインを辿る方に賭けてみる。

途中、よく訳の分からないところに高い積雲が数個並んでいる。
底の下にたどり着くと、比較的スムースな強いプラス!
ここで高度が取れたのでちょっと気が大きくなったか、東の山並みをダイレクトに目指す。

途中、結構強い沈下があり、グライドが思ったより伸びず、目指していた東の山並みの一つ手前の山並みで高度を下げてしまった。
滑空場北東60kmで、対地3,000ftを切る。
降りる場所はあるとは言え、初めてのエアストリップはあまり降りたくないのが人情。
この頃、MilanとI氏のDuoはどうやら西の山並みで順調に北上を続けているようだ^^ Milanはいつも先行する機体の情報を得ながらコースを選択するが、やはり無線を聞き取れるのは強みだ。

さぁて、愚痴ってばかりもいられない。
ここから起死回生の上がりを探さないと、本当にアウトランディングしてしまうぞ。
普通なら「気合いだぁ」となるのだが、ここは冷静に観察に徹する。
風邪を受ける斜面は? 尾根筋の空気の動きは? サーマルは右 or 左?
全神経を集中させる。

そして、狙い通りのところで、ビンゴ!^^
尾根が近いのでサーマルがとてもラフで、二度ほど上がり損ねるが、その間に少し高度が稼げたので三度目はするっと入った!
ほっ。

何とか8,000ftまで上げ直すことができたので、深追いは止めて滑空場方向へ戻り始める。
今度のコースは積雲が続いているので高度をあまり下げることなく、グライドを伸ばすことができた。
Ewe Range経由で西の山並みに飛び移ることを考え始める。

しかし、Ewe Rangeでうまく高度を上げることができず、山を越えられない...。
ということで、あえなく敗退し、帰投する。

今日は、全般的に余裕がなかった。
帰りのリッジでも、すれ違った他機が見えなかったし、写真を撮る余裕もなかった。
(そう言えば、上空でおかきも食べなかったしなぁ...)

明日以降の反省事項である。

写真左 出発前の南の空の様子。同高度で雲が密になっていて、先が見通せない。
写真中 平野を横切って東の山並みへ飛び移り中。プカキ湖とMt.Cook
写真右 ベンモア湖上にできたさざ波。ウェーブのローター域を示している。