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『耳嚢 下』根岸鎮衛著 長谷川強校注(岩波文庫93/12第5刷)
愉しい本棚 投稿日:2020年11月16日 17:13 No.860
 ☆☆+A
〇紀伊国屋書店より
三十余年間書き継がれたこの随筆もいよいよ大団円を迎える。八歳の幼女が出産した話や土中から鯉を掘り出した話など相変わらずの面白さ、読んでいてあきることがない(巻八~十収録)。磊落で人情に厚い著者の人となりを伝える「耳嚢副言」と総目録を付す。
〇江戸中期に奉行職を歴任した根岸鎮衛(一七三七‐一八一五)が同僚や古老の話を書き留めた随筆集.猫が人に化けた話,安倍川餅の由来,塩漬にされた河童の事,墓から死人が生返った話等々,珍談・奇談を満載した世間話の集大成である.カリフォルニア大学バークレー校東アジア図書館所蔵の唯一の完本を初めて翻刻.「耳嚢副言」と総目録を付す.