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『文春新書 日本兵捕虜は何をしゃべったか』山本 武利(文春新書01/12)
愉しい本棚 投稿日:2020年06月22日 14:33 No.804
 ☆☆☆
〇紀伊国屋書店より
 内容説明

太平洋戦争で捕虜になった日本兵は、米軍の尋問に協力的だったが、重要機密は洩らしても天皇への畏敬の念は失わなかった。この日本人独自の心性への理解は、マッカーサーの対天皇政策の原型となる。アメリカは日系二世を中心に組織的な諜報活動を展開。情報戦争ですでに日本は負けていたのだ。更にアメリカは、戦時中に習得した日本人捕虜への対応のノウハウを、戦後の占領政策に適用した。アメリカ国立公文書館で原資料を読破した著者が、米軍の諜報活動の実態と日本兵捕虜たちの生態を発掘した労作。
〇目次

序章 捕虜第一号
第1章 米軍の対日諜報システム
第2章 日系二世の秘密戦士たち
第3章 ずさんな日本軍の情報管理
第4章 ガタルカナル戦線
第5章 ニューギニア、フィリピン戦線
第6章 中国、ビルマ、インド戦線
終章 捕虜と日本占領
〇山本武利[ヤマモトタケトシ]
1940年、愛媛県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。一橋大学教授を経て、現在、早稲田大学政経学部教授。マスコミ論、情報史を専攻。96年から98年にかけて、安倍フェローシップを受け、アメリカ国立公文書館にてOSSなど公開機密資料を収集・分析する。