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『振仮名の歴史』今野 真二(集英社新書09/7)
愉しい本棚
投稿日:2020年06月03日 10:18
No.792
☆☆☆☆
〇本書は、日本語表現の最強かつ饒舌なサポーター・振仮名にスポットを当てた本邦初の解説書。『日本書紀』の読み下しから夏目漱石の直筆原稿、サザンオールスターズの歌詞、漫画のふきだしまで、縦横無尽に振仮名を分析する。
目次
第1章 振仮名とはなにか(サザンオールスターズの歌詞にみられる振仮名;現代の小説にみられる振仮名;コミックスにみられる振仮名;ルビ訳のいろいろ)
第2章 平安時代から室町時代までの振仮名―読みとしての振仮名(振仮名の起源;仮名(平仮名・片仮名)と振仮名
室町時代の仮名)
第3章 江戸期の振仮名―表現としての振仮名(読本の振仮名;江戸期に出版された辞書にみられる振仮名;江戸期の振仮名百花繚乱)
第4章 明治期の振仮名(新聞の振仮名;布告・布達の振仮名;翻訳小説の振仮名)
今野真二[コンノシンジ]
1958年、神奈川県鎌倉市生まれ。高知大学助教授を経て、清泉女子大学文学部教授。日本語学専攻。早稲田大学大学院博士課程後期退学。主な著書に『仮名表記論攷』(清文堂出版・第30回金田一京助博士記念賞受賞)など