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『カール・マルクスの弁明―社会主義の新しい可能性のために』聴涛弘(9/5)
愉しい本棚 投稿日:2020年06月01日 14:59 No.790
  ☆☆☆☆
 剰余価値という発見は、ニュートンの万有引力というものと等しいものだが、このことを丹念に追えば、素敵な映画ができるだろう。青年期にそれを知ったことがその後の人生に一つの影のように伴走している。
 それと一国社会主義という革命理論にも随分肩入れしてきたが、今や世界同一革命論の時期にさしかかっているということも再認識。

 〇資本主義の限界を解き明かす―入門的マルクス再読。そもそもマルクスは資本主義をどう分析し、その理論的帰結としての社会主義とは何だったのか。そして、20世紀の社会主義やいま社会主義をめざす国々は、マルクスの視点からはどう見えるのか。原点に立ち返って、過去・現在・未来を解き明かす。
 〇目次

序章 社会主義思想の誕生と若いマルクス
第1章 マルクスの社会主義論
第2章 レーニンの苦悩と社会主義論
第3章 「二〇世紀の社会主義」とは何だったのか
第4章 いま社会主義をめざす国々について
第5章 市場経済を通じて社会主義へ
第6章 資本主義の限界と社会主義の展望
終章 日本における「新たな社会主義」

 〇聴涛弘[キクナミヒロシ]
1935年生まれ。京都大学経済学部中退、1960年~64年に旧ソ連留学、日本共産党国際部長、政策委員長を歴任。元参議院議員