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『<羊の歌>余聞』加藤周一/編集鷲巣力(ちくま文庫11/12)
愉しい本棚 投稿日:2020年05月04日 14:46 No.782
 ☆☆☆☆
〇筑摩書房より
 加藤周一の半生記『羊の歌』は『日本文学史序説』と並ぶ代表作である。それは、祖父の話から始まり、1960年、加藤が40歳のときで終わっている。本書は『羊の歌』に連なる著作や対談を収める。ここには『羊の歌』に書かれたことが補われ、あるいは書かれなかったことも加えられている。90年近い生涯のなかで、加藤が何を考え、何を次代に伝えようとしたかが、本書のなかに響きわたる。
この本の目次

1 (『羊の歌』その後)
2 (「ネギ先生」の想い出
日本の抒情詩―古典についての私事にわたる覚書
読書の想い出
フランスから遠く、しかし… ほか)
3 (戦時下のある風景―対談者・江藤文夫
世界の大学で―対談者・江藤文夫
私と戦後五五年
教養に何ができるか―対談者・徐京植)
4 (私の立場さしあたり)