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『今ひとたびの戦後日本映画』川本 三郎(岩波現代文庫07/7)
愉しい本棚
投稿日:2020年02月01日 18:32
No.761
☆☆☆☆
〇日本映画が最も輝いていた時代、忘れ難き場面の意味を読み解く。
〇目次
戦争未亡人と死者
田中絹代と戦争未亡人
三船敏郎と復員兵
帰ってきた男たち―復員兵を描く映画
ゴジラはなぜ「暗い」のか
「僕たちの力ではどうしようもない」―今井正監督『また逢う日まで』
戦後を生ききれなかった男と女―成瀬巳喜男監督『浮雲』
貧乏の好きな成瀬巳喜男
母の力―杉村春子から飯田蝶子まで
私が棄てた母親―『日本の悲劇』の望月優子
口笛吹いておいらは元気―清水宏監督『蜂の巣の子供たち』
白いブラウスの似合う女の先生
「働く子ども」のけなげさ―美空ひばりの『悲しき口笛』ほか
恋する妹、美空ひばり
穏やかな父―笠智衆
肉体が輝くとき―京マチ子の豊満
愉しい民主主義―『青い山脈』の明るさ
〇川本三郎
評論家。1944年東京に生まれる。68年、東京大学法学部卒業。91年『大正幻影』(新潮社/ちくま文庫)でサントリー学芸賞、97年『荷風と東京』(都市出版)で読売文学賞、2003年『林芙美子の昭和』(新書館)で毎日出版文化賞受賞。映画批評家としての活躍も著名