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『月刊・魔法の藤本陽一』~大耳ライブへ向けて、出演者のみなさんへの応援と自分への自戒の意を込めて~
藤本陽一 投稿日:2024年05月01日 08:56 No.1153
みんな読んでくれるかな?

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5月のお題・音楽にコツはあるか?

果たして、音楽に、殊にライブに関して、コツはあるのでしょうか?

ライブパフォーマンスのノウハウとしては経験を積んだ人からアドバイスを貰ったり、自身でも経験を積むとコツのようなものが掴めると思いますが、実は「コツのようなもの」はあっても、「コツ」は何もありません。もし、コツを見つけたと思ったら、表現者生命としては終わりだと思います。

何故かと言うと、何事も例外というものはあって、コツは例外には通用しないからです。

今度の5月5日に、僕は『大耳ライブ』という企画に出演します。もう、7年ほど出演していますが、毎回「今回は上手くやれるだろうか?」という疑問と不安に満ち満ちています。尚且つ今年は、今までやっていたライブハウスが閉店し、場所を変えて行われるため、ますます読めない状況にあるのです。

言わば、これが例外のようなものです。しかし、表現とは言うなれば事務作業とは違ってコツで上手くなるものではなく、むしろ例外に次ぐ例外に揉まれて試行錯誤の上に成り立つものなのでしょう。ある意味一か八かです。そして、例外に出会うことは新しい自分に出会うことにもなるでしょう。

しかし、この「新しい自分に出会う」時に、お客さんにウケると何とも言えない快感に襲われるのです。これが表現を止められない理由です。

どんなライブの時でも「これをやっておけばOK~っ♪」ということはありません。

ただ、一つ心がけていることがあります。

デヴィッド・ボウイが、最後のツアーで「世界を売った男」という曲を紹介した時に、お客さんから大歓声を受けます。あまりの大歓声にデヴィッド・ボウイは歌う前に「Thank You.」と言います。

この映像を観て以来、僕は「こんばんわー」に対して「こんばんわー」が返ってきたら必ず「ありがとうございます」を言うように心がけています。しかし、これも「言っておけばOK~っ♪」ではダメです。お客さんに伝わります。なので、出来るだけ心を込めて、本心から言うようにします。この「こんばんわー」も、毎回例外だと思ってやらないといけません。

つまり、ライブとは例外の連続でありコツはない、ということになります。

そして、毎回必ず忘れてはならないことは-当たり前の表現になりますが-心を込める、結局この一言に尽きるのですが、この一言にはとても多くのことが含まれているのです。


KO.DO.NA 投稿日:2024年05月01日 15:56 No.1154
10年ほど前ですかね。
モーガン・フィッシャー(モット・ザ・フープルの元メンバー)のソロ・ライブが毎月あって、感動的な演奏をするんですよ。
で、ライブが終わって感動しちゃって

「素晴らしい演奏でした。貴方のように演奏するにはどうすれば良いんですか」

とファンレター(メール)を出したら

「私はチャーリー・パーカーやジミ・ヘンドリックスやクラシックに影響を受けている。演奏の前は心をOPENにすること。そして演奏前に一杯のワインかなw」

と来て、それ以来、私も演奏前にグラスワインを一杯だけ呑んでいます。
それも、他のフリージャズのドラマーに言わせれば
「お客さんの前で演奏するのに酒を飲むとは何ぞや!」
と言われたんですが、そのドラマーは単に下戸って言うだけなんですが(肉体で勝負だからマイクロフォンを使うな、とかも言われた。アホか?と思いました)。

心をOPENにする、って難しいですよね。
私も腐るほどライブやっていますが、緊張しないライブはないです。
それが予めクソなイベントだとしても。
時折あるんですよね。
下手くそだから即興演奏で・・・どうっすか?クロキさん?みたいな。
それでも全力は尽くすので、まぁやっぱ緊張はしますよね。
緊張しなくなったら終わりですが。

そう言えば2013年に韓国でツアーをした時。
最終日は風邪が悪化して肺炎になっていて、何も食べれなくてマッコリしか呑めなくて。
それで演奏したら、凄い良い出来になっちゃった事がありました。
肉体的に完全に追い込まれた状態だと良い演奏が出来るって不思議ですよね。
演奏前に階段から落っこちて足首を折ったときも良い演奏が出来ましたし。
でも、これはコツじゃないですからねぇ。
足首が完治するのに時間は掛ったし、肺炎は実家に帰省して治るのに1か月半かかりましたし。
難しいですよね。


藤本陽一 投稿日:2024年05月01日 16:47 No.1155
おぉ!KO.DO.NAさん!お久しぶりです!
コメント本当にありがとうございます!

私から見たら壮絶な体験をされてますね。

そう言えば、才能のあるミュージシャンって生い立ちが不幸だったりしますが、だからと言って自ら不幸になりに行くのは違いますよね、これもコツではない(笑)

いや、ほんと難しいですよね。


下松かつと 投稿日:2024年05月02日 00:28 No.1156
藤本くん、KO.DO.NAくん、素晴らしいコメントをありがとうございます!
心を込めて舞台をやりましょう!




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