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牧野富太郎命名植物 その8  ミツバテンナンショウ Arisaema ternatipartitum Makino

1: 坂本彰:2023/04/26 22:12 No.99
テンナンショウの仲間は同定が難しいグループです。その中でミツバテンナンショウは小葉が3枚という分かりやすい特徴を持っており、間違うことの無い種と思っていました(同じ小葉が3枚のムサシアブミとは花の形が全く異なる)。

ところが愛媛県の瓶ヶ森では花の時期に3枚の葉が出ておらず、全く種の見当がつきませんでした(写真3)。
四国の東部のミツバテンナンショウは花の展開と葉の展開の時期にそれほど差がないのに対し、愛媛県のミツバテンナンショウは花の展開からしばらくして葉が出てくるようです。

掲載論文は1892年発行の植物学雑誌第6巻日本植物報知第15 Notes on Japnanese Plants XV 47ページ。
この時の論文は横倉山との標本を引用し、学名と和名を記載しただけのもので、有効な記載文ではありません。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jplantres1887/6/60/6_60_45/_pdf/-char/ja

1901年発行の植物学雑誌第15巻Observation on the Flora of Japan134ページで改めて記載文を発表しています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jplantres1887/15/176/15_176_124/_pdf/-char/ja


2: 坂本彰:2023/04/26 22:19 No.100
果期の写真です。


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