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牧野富太郎命名植物 その10 シロバナタチツボスミレ Viola grypoceras A.Gray f. albifl

1: 坂本彰:2023/05/08 21:42 No.107
タチツボスミレの白花品には、花弁が完全に白色のものと、完全に白にならず、距に紫色が残るものの二つがあります。

完全に白のものがシロバナタチツボスミレ、距に紫色が残るものがオトメスミレです。

牧野富太郎はシロバナタチツボスミレをタチツボスミレの品種(forma albiflora Makino)として、1912年発行の植物学雑誌第26巻Observations on the Flora of Japan 152ページで発表しました。 
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jplantres1887/26/305/26_305_144/_pdf/-char/ja

オトメスミレについては、1917年発行の植物研究雑誌第1巻第8号27ページで、シロバナタチツボスミレの変種(var. purpurellocalcalata. Makino)として発表しましたが、後に品種として組換えられています。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjapbot/1/8/1_1_8_97/_pdf/-char/ja

同じような変異の植物を片方は品種として、もう一つは変種として発表した意図はよくわかりません。
品種ですが牧野富太郎命名植物として紹介します。

写真はシロバナタチツボスミレです。


2: 坂本彰:2023/05/08 21:46 No.108
すみません
また学名が途中で切れています。

正しくは次のとおりです。
Viola grypoceras A.Gray f. albiflora Makino

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