長靴をはいた裏ティーガー


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メッサーシュミットBf-109 G-10Erla の製作2
ベーダー少佐 投稿日:2023年10月30日 22:39 No.549
この掲示板「裏ティガー」は、メルクールメンバーの模型製作状況を、伝えるためのものです。「よけいなプロローグなんぞ掲載するな」と、またお叱りを受ける事になると思われます。1年以上前のプロローグ1では、「G-10ASのマボロシ」をお伝えしました。プロローグ2ではこれから始まる塗装考察に必要と判断したので、阿部孝一郎の資料を中心に、判明しているG-10の生造数と、シリアルナンバーを以下に掲載します。

プロローグ2:「G-10の証明」
以下にBf109 G-10が、どこで、一体何機製造されたか検証します。
1. Messerschmitt GmbH.Regensbrug メッサーシュミット社レーゲンスブルグ工場
W.Nr.130000~130500 製造期間1944/10~1944/12 数量約120機
別の資料によると、全製造数量合計は123機となっています。全機新造機です。主力工場での生産数が少ないのは、同時並行でK-4の製作が始まっていたからです。
2. Erla Maschinenwerk エルラ機械製作所
W.Nr.490000~491600 製造期間1944/9~1945/1  数量約600機
内訳:W.Nr.490130~490399 製造期間1944/9~1944/10
     W.Nr.490400~490799 製造期間1944/10~1944/11
     W.Nr.491100~491500 製造期間1944/12~1945/1
W.No.150700~152000 製造期間1944/12~1945/3 数量約200機
別の資料によると、全製造数量合計は1709機となっています。その多くが新造機です。
3. Wiener Neustaedt Flugzeugwerk ヴィーナーノイシュタット社フルーツオイグ工場
W.Nr.610300~613300 製造期間1944/12~1945/3  数量約700機
内訳:W.Nr.610300~611099 製造期間1944/12~1945/1
     W.Nr.611900~612010 製造期間1945/1
     W.Nr.612700~613199 製造期間1945/1~1945/2

W.Nr.770000~771200 製造期間1945/2~1945/4  数量約200機
内訳:W.Nr.770100~770399 製造期間1945/1~1945/3
     W.Nr.770900~771199 製造期間1945/3
別の資料によると、全製造数量合計は2773機となっています。これらの多くは新造機ではなく、既存機体の機種変更が多いとされています。
これらG-10は1944年10月から、K-4と同時に実戦配備がなされと判断されます。なぜかG-10ErlaはJG300に、そしてK-4はJG77とJG27に優先的に配備されました。この理由に関しては、現在考察中です。
また、阿部孝一郎氏によると、新造されたG-10の尾翼は、全て木製であったとの事です。この事実は、今後の塗装考察において、重要な要因となります。
なお、G-6ASは686機製造され、W.Nr.165000~の226機が新造機で、460機が既存機体の機種変更でした。このG-6ASの実戦配備は、1944年の4月からです。
G-14ASに関しては、資料を考察中ですが、およそ1000機が製造されたと推定されます。
W.Nr.780000~788500の機体は間違いなくG-14ASであると考えらます。実戦配備時期に関しても、調査中です。ちなみにG-14ASとG-6ASとの機体の違いは、G-14ASが後期型のASM発動機を搭載し、機首オイルクーラーが大型化されたというのが一般的です。ところが今までG-10と思われていた機体を、G-14ASとする根拠のある資料があり、どうしても識別には、製造番号の確認が必要という結論に達しています。G-14ASに関しては、別途解説します。

エラそうな事言っているが、本当にG10作っているのか言われそうなので、製作写真を掲載します。
① 凹リベット打ちが完了した機体。私は工作が下手だ!リベットライン考察・検証・工作・修正・再修正に1年以上もかかっている。
② エルロンとスラットの可動工作。レベル1/32のキットは、これ以外の動翼は理論的には全て可動します。
これから塗装ですが、正直、上尾プラモ展に間合うかどうか?????


sagan 投稿日:2023年10月31日 09:13 No.550
メッサーって奥が深いですね。
そもそも従来のG-10、G-10/AS、G-14/ASと言う型式分類方法が違うのかも知れませんね。
昔の資料では、現在の型式分類と全然違いますもんね。
個人的にはG-10、G-10/AS、G-14/ASは全てG-10だと思っているのですが(笑って許して)
ですから、型式分類は置いといて作りたい塗装の機体を作る事にしています。
1/32のG-10Erla、超楽しみです。
体調に充分気を付けて、頑張って下さい。
ベーダー少佐 投稿日:2023年10月31日 20:37 No.551
saganさん、いつもご支援ありがとうございます。おかげさまで体調も徐々に回復し、模型製作ができるようになりました。1/32のキットは、いつも直前でめげてしまいましたが、今回は塗装まで行けそうな気がします。塗装では、ついに「Bf-109は本当に茶色に塗られていたのか?」の考証にせまります。ご期待ください。


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