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15年経った
あさか 投稿日:2024年02月06日 10:30 No.815
余命3ヶ月を告げられた母を看ていた頃、辛くて重たくて、ここに嘆きを訴えた
5ヶ月後に見送った後の苦しみや涙もここに散々書き散らして紛らわせた
今でも鮮明だと思える当時の感覚、でもまさかの15年が経っている

弱っていく母が自分と他者を比べていた時、他と比べて嘆くのはやめろと言ったことがある
比べなくてもええやんやで、と優しく言ったはずだけど、65歳の妹を励ます40歳の姉の心境だった
どこまでもあいつの精神面を支えようと頑張っていたわwと今なら笑える、でも当時は重く苦しかったわ

過ぎ去ったものは去ったものだけど、それでも残るものだけが記憶になっている訳で
忘れたいものも残るし忘れたくないものも去って仕舞えば無かったものになっている
この現実が怖いなと、時々ゾッとすることがある

大切に思われていたこともあっただろう、愛情に包まれていたことも
でもそれが零歳一歳二歳の環境からだったら、そんなの私の思い出の中には残っていない
酷い目に遭ったことばっかり思い出してシナプス太くして生きてきた私としては、それが記憶だから

母との関係に悩んだ過去には、カウンセラーに話す時間を設けなければやりきれなかった
15年経ってもまだ時々蘇るものはあるけど、当の母はもう私の目の前には居ない
30年前は母不在の物語に心を掴まれていたけど今はもう読めなくなった

読み返すと味わいが変わるというのが本の面白さでもある、読めなくなった私はどうなんだろう
もう読み返してまで泣きたくはない、ということかもしれないし
物語を頼らずとも向き合えるようになった、ということか




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