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翡翠大珠と黒曜石鏃
天上のワオギツネ 投稿日:2024年03月25日 01:44 No.938
No.937
翡翠の経路

青梅市と翡翠を結ぶルートは、青梅→甲府→諏訪→塩尻→姫川上流となりそう。
縄文時代も含めて、このルートは物流の大幹線と言える。
翡翠が関東にもたらされるルート上に青梅があるので、岩蔵遺跡で翡翠大珠が出たのは納得。
翡翠大珠は翡翠勾玉の前段階の形式とされているようなので、勾玉が流行る前から青梅で大珠が所有されていたことは重要だと思われる。
というのも、岩蔵遺跡では黒曜石の鏃も出ていることから、南の神津島からの物流ルートとも青梅は関係があって、日本海側からと太平洋側からの物流ルートが交わるあたりに青梅が位置していたことを示しているように思われる。

また、いつの時代も同じであるが、物の交易場所は山間部と平野部が交わるあたりに形成されるので、青梅はちょうどそうした地勢にあり、翡翠と黒曜石がともに出土していることは、その条件に合致していたことを示しているように見える。

なお、瓊瓊杵の名は「たくさんの瓊(珠)を身に着け、威信を示す杵(王杖)を持った者」の意と思われるので、吾田族の始祖王を示す名であったことが推測される。
あるいは、書紀がそのような観念のもとにその名を考え出したとも考えられる。
このことは、纏向王権の初代崇神天皇の贈り名である御間城入彦五十瓊殖天皇も「たくさん珠を殖やして(身に着けた)天皇」の意であり、初代王の贈り名には珠の字を付ける観念があったのかも知れない。




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