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戎 ジュウ・えびす  戈部ほこづくり …  式 シキ < だんどり・順序 >…
荊の紀氏 投稿日:2024年03月18日 13:36 No.918
解字 「戈(ほこ)+十(かぶと)」の会意。
甲骨文と金文は戈カ(ほこ)に十字形。十字は亀の腹の甲羅の模様を示し、甲羅⇒甲(かぶと)の意。
攻撃の武器である戈ほこと防ぐ武器である甲かぶとをつけた武人を表す。
篆文は甲の字の変形をつける。
現代字の戎は、甲(かぶと)が甲骨・金文の「十」に元がえりした形。
意味 (1)つわもの。兵士。軍隊。
「戎伍ジュウゴ」(軍の隊列)「戎士ジュウシ」(兵卒)「戎馬ジュウバ」(戦いに使う馬)
(2)いくさ。戦争。「戎器ジュウキ」(戦争に使用する刀剣・銃砲など)
(3)えびす(戎)。古代中国の西方異民族。「戎夷ジュウイ」(野蛮な国の人。戎は中国西方の、夷は東方の異民族) 「戎狄ジュウテキ」(野蛮な国の人。戎は西方、狄は北方の異民族)
  「戎夷ジュウイ」(野蛮な国の人。戎は中国西方の、夷は東方の異民族) 「戎狄ジュウテキ」(野蛮な国の人。戎は西方、狄は北方の異民族)
(4)[国]えびす(戎)。
 ①エミシ(蝦夷)の転じた言葉。夷とも書く。蝦夷えぞ(古代の奥羽から北海道に住み大和朝廷に服属しなかった人々)に同じ。
 ②都から離れた開けぬ土地の人民。
 ③荒々しい武士。京都人が東国武士をさした言葉。「戎姿えびすすがた」(よろいをつけた姿)
 ④日本の民間信仰。七福神のひとつ。「戎えびす神社」(夷神社、胡神社、蛭子神社、恵比須神社などとも表記。外からきた寄神信仰が中心。
  海上・漁業神。商売繁盛の神)「戎橋えびすばし」(大阪市の道頓堀に架かる橋。今宮戎神社への参道にあったから)
  「十日戎とおかえびす」(正月十日に行われる戎を祭る神社のお祭り。=十日恵比寿)

弋は甲骨文から戈カ(ほこ)の字と似た形であり、現代字も戈からノを取ったかたちだが、戈との関連はないようだ。
この字は、のち「いぐるみ」の意に仮借カシャ(当て字)された。
「いぐるみ」とは、参考甲骨文字・雉チ(きじ)の矢の部分に紐がまきついている形が示しているように、紐をつけた矢のこと。
弓でこの矢を鳥に向かって射て、矢の紐を鳥にからませて獲る猟に用いられた。
この猟を描いた弋射図をみると、射手が鳥の群れに向かって弋矢ヨクヤを射て紐を鳥にからめる様子が描かれている。
紐の末端にまるい重りのようなものが見え、紐が鳥に触れると重りが反動で鳥に巻きついたと思われる。
意味 (1)いぐるみ(弋)。鳥をとるために弋矢に紐をつないだもの。また、それで鳥を射る方法。「弋射ヨクシャ」「遊弋ユウヨク」。
(①いぐるみで鳥をとる遊猟。②艦船が海上を往復して警戒する) い
(2)とる。狩りをする。「弋猟ヨクリョウ」(狩りをする。弋は鳥の狩り、猟は獣の狩り) (3)くい。地中に打ち込むくい
(3)くい。地中に打ち込むくい…狩り・猟は…測量?

 式 シキ < だんどり・順序 >
…解字 「工(工具)+弋」の会意。弋ヨクは、杙(くい)。
式は、工具を用いてクイを順番に設置して式場を整えること。
ある一定の順序で行なって完成させることをいい、型やきまりにはめる意となる。

定規は工型で両端のあいだが離れているから 「へだてる」 (拒・距・炬・渠) https://blog.goo.ne.jp/ishiseiji/e/1de03b47bd26b82e976b1a653f03e6b9
… 巨は定規のかたちなので「定規」(矩)
 定規は工型で両端のあいだが離れているから「へだてる」(拒・距・炬・渠)

紛らわしい漢字 「巨キョ」 と 「臣シン」 <下をむく目>https://blog.goo.ne.jp/ishiseiji/e/bbe057a67b47b8131d2536abc428bd13




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