雑銭掲示板Ⅱ


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初めて見たやすりかけ?
Kinn 投稿日:2023年12月07日 16:10 No.940
友たちが入手した不知天保です
ヤスリかけの方法は本座と全く違いますよね
皆さんは別の天保銭でこいう技法見たことあります?
長径:48.5 厚さ:2.4 重さ:18.4g


浩泉丸 投稿日:2023年12月07日 23:42 No.941 【Home】
珍しいやすりがけですね。面と背の両方から入って、郭の中央で山形になっています。不知はべったり平らにかけて、鋳肌が全く残ってないものが多いです。中見切の仕上げは見たことはあったと思いますが、これほど丁寧な例はどうだったか・・・類似例は多くないと思います。

とら 投稿日:2023年12月08日 21:04 No.942
面白そうなので200枚ほどの長郭手の穿内を覗いてみました。
結果、両面から4面とも鑢が丁寧にかかっているのは8枚。3面のものも何枚かありました。
少ないけど結構あるようです。
内訳は、鋳写し1枚、覆輪3枚、刮頭天、縮形、平玉宝、斜珎手篏郭。
同種を比較しても穿内の処理は様々で、その処理には一貫性はありませんでした。
例えば、刮頭天、平玉宝等は3枚の内1枚、斜珎手、斜珎手篏郭は5枚の内1枚です。
造りがしっかりしている、張足宝、宏足宝等は30枚程全てが4面ベタ鑢。
Sクラスの不知銭も全て確り鑢がかかっています。
結論は、偶然の産物だと思います。
穿内の鑢は真贋の判定には役立ちますが、さほどこだわる必要は無いと思います。
疲れたので細郭手は見ていません。


とら 投稿日:2023年12月09日 00:12 No.943
細郭手、70枚ほど見て2枚だけでした。
極厚の覆輪と、抱冠宝でした。


とら 投稿日:2023年12月09日 11:47 No.944
余り良く写っていないけど5枚ほど画像を掲示します。
私が思うに、面と背がズレ、ベタ鑢だと郭が無くなるので、ひと手間加えた物が多い気がします。
1枚は、明治の中頃まで、時代が下るかもしれないものも有りました。
ベタ鑢のが合理的なのに、ひと手間加えるのは、経済的損失で、理屈に合いません。通常は、のちの作品と考えるべきですが、皆時代がありそうなので、ズレの修正と考えました。
300枚近くで10枚なので少ないとは思いますが、あえて気にするほどのことではないと思います。また、これによって価値が上がるという事もなさそうです。


関西のT 投稿日:2023年12月09日 17:23 No.946
この郭内仕上げは中見切り技法を使う銭座で、面と背の型合わせがズレた時に郭内の段差矯正する目的でしばしば見られる様に思います。
従って中見切り式の全体ヤスリの掛かった不知銭座なら何処でも用いる可能性があると思っています。
ただ余程ズレが大きいとかでもなければ郭内に全体ヤスリを掛けてしまえば足りるので、余程ズレが大きくて、廃棄もしたく無いという時にしか使われないのではないでしょうか。

なお型合わせズレが大きく、尚且つ無理矢理全体ヤスリで修正しようとすると、面背の郭が消失します。
つまりは見た目でバレやすくなるという事ですね。

過去に見たのは不知中郭手、異書奇点保や削頭天など。
逆に片見切り銭座でこの仕上げをしたものは見たことがありません。




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