雑銭掲示板Ⅱ


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砂磨きとは
穴銭初心者 投稿日:2023年11月18日 13:07 No.894
こんにちは。
私は超が付く初心者で、この掲示板への投稿も非常にハードルが高いのですが、どうかご教示頂けませんでしょうか。

浩泉丸様のホームページの最近の話題で「砂磨き」という言葉がありました。穴銭の表面仕上げ方法のひとつと思うのですが、どうやって行うのか想像できません。
台の上に砂を敷いて銭を押し付けたり、布に砂を含ませその中で銭を磨いてもあの一定方向の痕跡はできないと思います。砥石を掛けたようにしか見えないのですが、現代の金剛砥石のような人工的に砂を固めた物が当時あったのでしょうか。
本当に初歩的な質問で申し訳ありません。


四国のK 投稿日:2023年11月18日 19:21 No.895
砂岩製の砥石を使用したって事で良いと思いますよ。

浩泉丸 投稿日:2023年11月18日 21:09 No.896 【Home】
銭座の仕上げは丸目、平砥といって砥石仕上げです。研ぎ工程でできた斜線をよく古銭家(私も)やすり目と言っていますが実際は研ぎ目なんですね。
砂磨き・・・という言葉はどこかで聞きかじって使っていますが、それほど考えてなかったです。(恥ずかしい)研ぎの作業のとき、砕いた砥石の粉を使ったことからどうも砂磨きと言ったんじゃないかなあ。
さらにその後、臼踏と言って銭を臼に入れ、米ぬかとともに磨く作業があります。(錯笵銭物語の物語のコーナーに開設あり)違ってたらごめんなさい。
http://kosenmaru.sub.jp/kannei06.html


七時雨山 投稿日:2023年11月18日 21:37 No.897
そうですね。砂磨きは、主に本座の天保銭の仕上げ工程の一つです。
輪側をヤスリ仕上げし、面背を砥石仕上げした後に磨き砂で丸みをつけるようです。ヤスリ痕などの角ばった部分を滑らかにして手触りをよくするためのようです。
四文銭だと母銭を仕上げる場合にも、この方法を用いた可能性があります。
天保銭のその後の仕上げは、砥の粉と木炭の粉を交互に用いて、最後に藁擦り作業により磨かれたようです。
このことは、天保堂刊「天保通宝銭の研究」第9回配本に記載されていました。
密鋳四文銭の通用銭の線条痕は、荒砥石で面背を仕上げたからだと思います。


希土類 投稿日:2023年11月18日 23:20 No.898
秋田は違うよ。

から
https://kosenmaru.sub.jp/tenpo4.html

※秋田では仕上げ用の良質の砥石の入手が有利で、そのため輪側面は砥石仕上げではなく、荒やすり仕上げになるそうです。銅色は例外があるようなので判断にはその点とざらざらした砂目がポイントになるようです。存在はかなり多いようです。


浩泉丸 投稿日:2023年11月19日 05:19 No.899 【Home】
皆様、いろいろアドバイスありがとうございます。自分で書いときながら忘れてます。なお、「秋田は(良質の)砥石の入手が困難で・・・」については称:秋田本座写のところに記述がありますが、そもそも称:秋田本座写は存在しない・・・が現代の結論です。私がまだ掲載したままにしていますが・・・。また、秋田小様は「南部藩内の民鋳」ではないかというのが天保仙人様など見解。理由は秋田県内の遺跡・口伝調査で秋田小様は発見されてなく、砂目などの製作面からとのこと。完全確定された説ではありませんが一理あります。暴々鶏師はどうみても土佐額輪のものが南部藩内で作成されていたことが確認された・・・と語られていたことがありました。参考までに。

穴銭初心者 投稿日:2023年11月19日 06:35 No.900
皆様、わかりやすいご説明本当にありがとうございます。砥石も色々あり彼の四文銭は砂質の砥石で磨いた、ということですね。砥石仕上げは刃物の仕上げのようにつるつるになるものだという固定観念がありました。



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