雑銭掲示板Ⅱ


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参考銭 天保通寳
七時雨山 投稿日:2023年11月12日 09:33 No.886
平成4年2月東京古銭倶楽部発行の入札誌「古銭倶楽部」の20頁に、「参考銭 奇天」として掲載された天保銭を数年後に四国の方から入手しました。
東京古銭倶楽部は天保堂の経営する古銭店だったようです。
見てのとおり細郭手の逆奇天様となっています。私の推測では薩摩銭を改刻したのではないかと思います。輪側を見ると極印が打ってありますが、着色されているようです。その後同種の物に出会っていません。
どなたかこの種の参考品をご存じの方は是非投稿してください。お願いします。


浩泉丸 投稿日:2023年11月13日 07:36 No.887 【Home】
どこかで見たと思ったら2010年7月10日の制作日記にありました。(笑)
書風(通の変形)が似た物はものは不知天保通寶分類譜の別巻にいくつかありますが同一品はありませんね。ただ、瓜生氏は類品を「九州作」と断言しています。九州作については当時の収集家の牟田弥平氏の可能性がありますが定かではありません。


七時雨山 投稿日:2023年11月13日 09:29 No.888
浩泉丸 様

情報提供ありがとうございます。
分類譜を見てみます。


天保仙人 投稿日:2023年11月14日 12:02 No.889
当銭は確か小川青寳楼師の所蔵品で、持ち出された物と思います。
複雑な事情で記せませんが今月の『八厘会』にて話ます。

下見に行ってきました。皇朝銭は、1/3が贋作、鑑定書は参考程度に、
天正物や地方物も殆どがアウト。
琉球通寳と天保通寳には、贋作・火中品はみられませんでしたが、
泉箱に長くしまわれていたようで、黒く変色している物が有りましたが、
拓取りなどで可愛がると元に戻る場合もあります。
広郭手の母銭は母銭かな?  MDは贋作  TTは80%怪しく、ビニール
から出さないと決断できない位の上作です。お気を付けください。
                    天保仙人


七時雨山 投稿日:2023年11月14日 12:47 No.890
天保仙人様ありがとうございます。
MDの組合鑑定書は、誰が鑑定したのでしょうかね。
現在、私が収集保存している拓本画像を見てみましたが一致する画像はありませんでした。類品は何度かオークションに出ているでしょう。オークションに参加される方は、極印をよく観察して記憶しておくことが大切です。
もっとも大正になってから突然現れたので、すべて贋作と考えておられる方が岩手にはいます。
岩手では、大正から昭和初期にかけて沢山の参考品(贋作)が作られたようです。
勿論、私は作ったところを見ているわけではありませんが。
四文銭の母銭の中にもありますし、極印打ち四文母銭の中には、一部戦後になってから打たれた物があり、当時は極印の端の壁部分が真新しい銅色をしていたので簡単に見分けられました。今では極印の形だけが判断基準になっています。


とら 投稿日:2023年11月15日 11:47 No.891
仙人、七時雨山様の知識の深さには毎回感服させられます。
私が、当該品をロット物などで見つけたら、すぐごみ箱行きになりそうです。
また、以前制作日記で、目を通したことがあったはずですが、知識が追い付かず、失念いたしておりました。改めて、制作日記のレベルの高さを感じ入りました。

ここいらで、レベルを落とした画像3枚。
1枚目は、上の画像を拝見したとき、思わず見直したごみ箱の中の1枚のオモチャ。
本座銭をいたずらした物でしょうか。銭文径などは本座銭と同じです。

2枚目。英泉譜1493。分類譜上P163の1。広郭手奇天様などとあり、位付までされていますが、おそらく、明治になってからの本座の出来の悪いもののような気がします。鋳走りではなく軽い鋳浚いのような書き方がありますが、鋳走りによる、偶然の産物に見えます。

3枚目。鋳走りによる偶然の産物。

こんなものまで取っておくようでは病気です。




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