雑銭掲示板Ⅱ


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ブランセンについて
浩泉丸 投稿日:2023年09月17日 23:58 No.740 【Home】
方泉處に昔お勤めだった札幌のF様から寄贈して頂いた本です。
以下、メール記載文抜粋です。
このたび日本学士院よりデンマーク国立博物館に所蔵しているブランセンコレクションを中心とする日本古貨幣目録が刊行の運びとなりました。私は鑑定を担当していたのですが、ブランセンがラムスデンのように贋作を製作していたかについては、私にはよくわかりません。
ブランセン自身のコレクションを見ると、幕末から明治初期にかけて貪欲に日本貨幣を収集しようとしていたことがわかり、そういう中で偽物も少なからず掴まされていた様子が伺えます。一方、幕末期の試鋳貨はとてもよい時期に収集していたせいかなかなか見どころのあるコレクションとなっています。ぜひご覧いただければと思っております。
発売は「あるむ」定価は10000円です。
ブランセンは丁抹人という名前で古銭番付に載っている収集家で、来歴生没年などが謎でした。名古屋作と呼ばれる銀写しはブランセンのプロデュースじゃないかとか、丸型土佐通寶がブランセン作じゃないかと噂されていますが良く分かりません。寄贈の話をいただいた直後に10日間寝込んでしまい、詳細を調べられる健康状態ではありませんでしたが、やっと少し動けるようになりました。
全文英文のため読み解くのにものすごく時間がかかりそうです。画像をサラッと見たところ玉石混交で、彫母銭があると思えば銀製っぽい怪しき品も結構あります。大英博物館収蔵の朽木公コレクションと同じく錯笵銭が結構ありますし、打印寛永も見えます。古金銀もファンタジーも含み結構あります。新寛永のコレクションはなかなか見どころがあります。白目大字なんかもあってほれぼれします。まずはご紹介まで。




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