近畿植物同好会 掲示板
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洛西竹林公園
相良真佐美 投稿日:2023年10月27日 23:15 No.977
10月26日に、親しいメンバーと京都市洛西竹林公園に行きました。雲一つない快晴でした。
バスを降りてモウソウチクが群生する「竹の径」を1kmほど歩くと竹林公園に到着します。
  https://chikurin-park.com/

タケ・ササ類は分子系統学的解析でイネ科タケ亜科の下に熱帯性(バンブーサ連Tribe Bambuseae)と温帯性(アルンディナリア連Tribe Arundinarieae)に分類されるようになり、その下に属が並ぶようになりました(Keichner & BPG,2013)。

ポイントとして

 (1) 熱帯性と温帯性の葉脈を見ての区別の仕方
 (2) タケとササの植物学上の区別
 (3) アルンディナリア連で一番身近なマダケ属(節から2本の枝)と他の属との見分け方
 (4) マダケ属の内、三大有用竹といわれる、モウソウチク、マダケ、ハチクの節の輪状による見分け方
 (5) タケノコや竹の皮の違い

など初心者向きの説明で、現物を見て確認しました。

なお、メダケのエリアでは、4年前は一斉に開花していましたが、今は名札だけで、メダケはすっかりなくなっていました。

竹林公園のパンフレットには庭園には110種の展示とありますが、実際に確認できるのは30種ほどでした。
その内20種ほどをじっくりと観察し、いろいろ学べました。
皆さん、また新しい知識が増えたと、満足していました。

参考文献:小林幹夫「日本のタケ亜科植物」北隆館(2017) 
     内村悦三「タケ・ササ総図典」創森社(2014)


洛西竹林公園 -2 相良真佐美 投稿日:2023年10月28日 15:38 No.978
●シホウチク
 タケノコが生えていました。タケノコは秋に生え食用にもされます。稈を触るとゴワゴワで四角い形をしています。

●ヤダケ
 節はほとんどふくらまず、節間は長いので矢や筆軸に利用されます。
 稈鞘(竹の皮)が節間の2/3ぐらい長さで稈に残ります。
 そのためタケと名がついていますが、植物学上はタケ類でなくササ類になります。節が少し傾いているのも特徴です。

●キンメイモウソウ
 マダケ属モウソウチクの園芸品種で、マダケの園芸品種のキンメイチクも節間に緑色の線が入ります。
 どちらも、節はモウソウチクの特徴の1輪状、マダケは2輪状と母種の特徴を受け継いでいます。
 
●熱帯性と温帯性
 ルーペで葉脈を見て、平行脈なら南の国から来た熱帯性で、スホウチク、ホウショウチクが該当し観察しました。
 地下茎が長く伸びないので、庭園などに植えられます。
 葉脈が網目状であれば、温帯性で、日本でも自生しています。普段、野山で目にするタケ・ササ類はこれがほとんどです。




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