近畿植物同好会 掲示板
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路面間隙に広がるコバノショウジョウソウ
植村 修二 投稿日:2023年10月09日 01:16 No.923
 3連休の後半は天気が良くなさそうなので一昨日<2023年10月8日>、以前、田中光彦さんに教えていただいた大阪府守口市のコバノショウジョウソウを見てきました。

 コバノショウジョウソウは目的地に着くまでに、道路両側の路面間隙に多数生えておりました。この状況からすると、今後、大阪市内へも広がっていく可能性があります。

 コバノショウジョウソウは大阪モノレール万博記念公園駅(大阪府吹田市)の線路内、敷石上に群生しており、守口市ではどのような場所に生育しているのか知りたかったのです、

 コバノショウジョウソウはよく似た熱帯アメリカ原産のショウジョウモドキE. geniculata Ortegaと誤同定されている場合もあります。全農教の『日本帰化植物写真図鑑 第2巻』の503ページ右下の植物はショウジョウソウモドキではなく、コバノショウジョウソウです。


ご参考までに 相良真佐美 投稿日:2023年10月10日 01:04 No.930
北河内自然愛好会会報 「秋の淀川河川敷」 2018年10月8日 田中光彦さんのコバノショウジョウソウの記録では種枕caruncleで確認したとのこと
http://www.cc-net.or.jp/~ja3aeh/3shizen/3-3kitakawati/2-3kaihou/104kaihou.pdf

構滓さんの6月14日のコバノショウジョウソウのつぶやき
https://x.com/e_kamasai/status/1668943367856885761?s=20

Euphorbia dentata Michx.(コバノショウジョウソウ)の図 4-6 (Flora of China)
http://www.efloras.org/object_page.aspx?object_id=109311&flora_id=2


ショウジョウソウモドキ 植村 修二 投稿日:2023年10月10日 15:34 No.931
相良真佐美さま

 関連する文献、教えてくださり、ありがとうございました。

 これらの文献にも書いてありますが、コバノショウジョウソウのタネには種枕があることで、それが欠けているショウジョウソウモドキと区別できます。

 植物体では、コバノショウジョウソウの葉の縁にきょ歯があることで、ショウジョウソウモドキと見分けられると思います。

 この2種はネットでも混同されています。また、全農教の『日本帰化植物写真図鑑』169ページにショウジョウソウモドキとして出ている2つの画像もコバノショウジョウソウです。

 参考に、自宅栽培のショウジョウソウモドキの画像、載せておきます。


相良真佐美 投稿日:2023年10月10日 17:38 No.932
ショウジョウソウモドキは互生で、コバノショウジョウソウ は対生で、明らかに違いがあります。

The Royal Botanic Gardens, Kewの標本でもコバノショウジョウソウは対生です。
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:30169241-2

【添付画像】Flora of China の画像から引用し、並べて表示


藤井俊夫 投稿日:2023年10月10日 18:03 No.933
以下の投稿の写真について。

ショウジョウソウモドキ 植村 修二 投稿日:2023年10月10日 15:34 No.931
植村さんのショウジョウソウモドキの写真ですが、後半の2枚は、種類が違うような気がします。
ショウジョウソウ(猩々草:ポインセチア)の緑化型ではないでしょうか。
4枚目までが、ショウジョウソウモドキ、5-6枚目が園芸で栽培されるショウウジョウソウ(ポインセチア)の緑化型と思います。

ショウジョウソウモドキと、コバノショウジョウソウとの違いは、
Flora of Chinaの記述では、茎の下部の葉が、互生か対生かで区別するとあります。
図でも、花序基部や茎上部の葉では、どちらも同じように対生から輪生状になります(念のため)。

Euphorbiaは、世界に2000種もあるとされる、分類困難なグループです。
Flora of Chinaの「Euphorbia」参照。
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=112355
ポインセチアは、メキシコ原産とされています。


植村 修二 投稿日:2023年10月12日 09:55 No.936
相良真佐美さま、藤井俊夫さま

 情報提供ありがとうございました。

 ここにあげた画像は、すべて香川県の方から送っていただいたタネから育てた株で、株の生育段階が違っています。

 藤井さんがショウジョウソウの緑化型とコメントされてますね。

 今はショウジョウソウ(沖縄産、大阪府産など)を栽培しておりませんが、両種を比較したことがあります。若い個体では、両者の区別は難しいです。

 以前、ブラジルのフロラ(Lorenzi, Harri(1949):Plantas daninhas do Brasil)をコピーさせていただきました。このコピーは、自宅の震災でなくなったと思います。それには、ショウジョウソウとショウジョウソウモドキとが1枚のカラー画像として掲載されておりました。ポルトガル語だと思いますので、本文は読めておりません。

 KEWのサイトでは、ショウジョウソウモドキとショウジョウソウとは同種で、変種の関係であると扱われております。

 https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:101634-2




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