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牧野富太郎が描いた植物画に関する図鑑類など
藤井俊夫
投稿日:2023年10月06日 14:35
No.921
牧野は、植物画を1700点ぐらい描いていたらしい
高知県立牧野植物園の牧野文庫に、牧野富太郎が描いた植物画が1700点ぐらいあるそうです。
(図鑑用に描いた図は、牧野が単独で描いたのではなく、何人かの画家が描いた図に修正を加えたり、合作があります)
参考になる文献(国会図書館の検索siteで蔵書施設がわかります)
https://ci.nii.ac.jp/books/
●牧野植物園 (高知県立)。1981-1988。牧野文庫蔵書目録。牧野植物園。
●牧野植物園 (高知県立)。1928-1980。牧野植物園所蔵植物標本目録。牧野植物園。
高知新聞のsite:「らんまん」万太郎の植物図に驚嘆! ボタンの絵に寿恵子もうっとり 「牧野式植物図」を解説する
(2023年10月6日)
https://www.kochinews.co.jp/article/detail/651502
牧野の描き方も記述している。
高知新聞、:苦心の結晶「日本植物志図篇」 シン・マキノ伝【18】=第2部= 田中純子(牧野記念庭園学芸員)
(2016年10月7日付)の記事を再掲載。
https://www.kochinews.co.jp/article/detail/601199
*********************************************************
「日本植物総覧」。
図がなく、植物の記載文だけです。
Makino & Nemoto, Fl. Jap. ed. 2: 1582 (1931)
牧野富太郎, 根本莞爾。1931.日本植物総覧 訂正増補。陽春堂。
国立国会図書館の図書検索site
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000767595-00
ヒガンバナの項
https://dl.ndl.go.jp/pid/1235411/1/1624
●国立国会図書館(ギャラリー展示)黎明期の植物学と牧野富太郎
https://rnavi.ndl.go.jp/jp/gallery/post_986.html
牧野富太郎。1891。日本植物誌図篇。敬業社。
牧野富太郎。1899。新撰日本植物図説 第1(1,3-11集),2巻(1-8集)。 敬業社。
牧野富太郎。1900。大日本植物志。東京帝国大学。
牧野富太郎。1925。日本植物図鑑。北隆館。
ここで、上記「日本植物総覧」(1931)が出版されている。
牧野富太郎。1940。日本植物圖説集。北隆館。
牧野が出版した主な図鑑だけで、上記のようなものがありす。
これに、学会紙に発表した記載論文の図が加わると思います。
********●以下の書籍に「牧野図鑑の植物画」について記述されています●********************************
BMTや、JJBに掲載されている図については言及されていない。(Y-listで、地道に検索するしかない)
●邑田仁(編集代表)。2020.牧野植物図鑑原図集ー牧野図鑑の成立ー。北隆館。13000円
上記の「はじめに」、「東京大学総合博物館で発見された山田壽雄の植物画」(236-242p)、「牧野日本植物図鑑の描き手たち」(482-490p)から
牧野の図鑑類
日本植物誌図篇、新撰日本植物図説、大日本植物誌、日本植物図鑑(1925:2550種掲載)、牧野日本植物図鑑(1940:3206種、後に3900種に増補)
牧野図鑑の原図は3000点以上ある。【牧野だけが描いているわけではない】
①東大総合研究博物館で発見された山田壽雄の植物図(着色図:367枚、単色図:167枚)(2017年に発見)
植物画家:山田壽雄(1882-1941)
牧野日本植物図鑑の原図と考えられている
そのほか、水島南平(1879-1950)、木本幸之助(生没年不詳)、
増補版(1955)に、林(旧姓:山岸)新緑(1924-2019)、川崎哲也(1929-2002)、山本(後、加藤)襄二(1916-1953)などが関わっているとされる。
また、牧野と、上記植物画家との合作、画家が植物画を描いた後に牧野が部分図を加えたものなどがある。
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