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アレチイボクサ
伊吹寛子
投稿日:2023年09月22日 17:00
No.874
今年、是非見たいと思っていた物がありました。アレチイボクサの花です。去年の11月半ば巨椋池干拓地で、枯れかけていた背の低い植物を田中光彦さんがチラッと見て「アレチイボクサや」と言われました。確かに、少し緑が残る葉の形、一つ二つ残る紫がかった花殻は、ツユクサの仲間であることを物語っていました。
1年草とのことですが、今年7月ごろに見に行くと種子からそれらしい葉が広がっていました。湿地に生えるイボクサと違って、用水に渡したコンクリートの橋の縁の、土のわずかな吹き溜まり、土の堆積は最大でも2㎝もないような所に広がっています。日を遮るものもない乾燥しきった所です。
8月に花が咲いていないかと楽しみにして見に行くと丈5㎝ぐらいに草刈りされていることが度重なったので、少し鉢に植えてベランダで育てました。これで遠くまで見に行かなくても、花の咲く一部始終を観察できると思いました。ところが天は味方してくれませんでした。9月初め、ベランダで数個の蕾を持つ花序が出て、少し紫がかり、明日は咲くと思っていると、花を見ないうちに果実になっているのです。どの花序も果実だらけです。つまり来る日も来る日も閉鎖花状態なのです。
反省しました。やはり鉢では力が出ないのだと。それで、9月14日、干拓地の様子を見に行きました。なんと背丈10㎝ほどですが、径7-8㎜の小さな可愛い薄紫の花をチラホラつけていました!「神奈川県植物誌」電子版によると仮雄蕊4個、完全な雄蕊2個とあります。花糸には毛があるとあり、確かに可愛い可憐な花を拡大すると毛もくじゃらです。また、「蒴果は球形…3裂する…種子は長さ約1.2㎜、表面には顕著なくぼみといぼ状突起がある」と記されています。なんとか種子も採取できて、見ることができました。ちなみに私が慌て者だったのか、どういう花の方の事情だったのか不明ですが、閉鎖花つづきだったベランダの背丈25㎝ほどの株も、最近になって花をつけるようになり、今夏、私が楽しみにしていたことの一つが終わりました。
アレチイボクサは上掲誌およびネットMundannia nudiflora アレチイボクサ(新称) (dti.ne.jp)によると熱帯アジア原産で、福岡県久留米市で帰化し定着していることが確認されて、 新和名をアレチイボクサとして2015年に中村巧氏により日本新産の外来種として報告されたそうです。
写真1:干拓地で生えている様子
写真2:明日は咲くかと思われた蕾の様子と、いつの間にかできていた果実
写真3:花
写真4:蒴果の裂けた後
写真5:種子
山本和子
投稿日:2023年09月22日 21:27
No.875
伊吹寛子さま
アレチイボクサ、私は2010年に三重県桑名市多度町で初めて見つけました。懐かしいです。
閉鎖花のことはよく分かりませんが、花はお昼前後の数時間しか開かないのではと思います。
植物研究雑誌
ツユクサ科イボクサ属の日本新参外来種 アレチイボクサ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjapbot/90/3/90_90_3_10586/_article/-char/ja/
伊吹寛子
投稿日:2023年09月22日 21:54
No.876
山本和子様
三重県では随分前から見られていたのですね。
詳細情報をありがとうございます。
閉鎖花のことは、私も「絶対、閉鎖花だった」とはよう言いませんが、
ベランダにあるのを幸い、なんとか花を見たいと頻繁に見に行きましたが、
最初のころは残念ながら花に出会えませんでした。
また色々お教えください。
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