近畿植物同好会 掲示板
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ウォーターヒヤシンス
H-matsumoto 投稿日:2023年07月24日 21:34 No.761
 無印良品で「水草」と大きな看板が出ていたので近寄ったら、
きれいな籠、
「ウォーターヒヤシンス」環境にいいみたいなことが書いてあって、何だろうと思って
家で調べたら、「ホテイアオイ」でした!あんなに茎が長くなるとはビックリ。
昔から売られていたかしら?作ってみたい。
 増えて困るといえば「クズ」先端が美味しいと最近YouTubeでみたので食べてみよう。
増えすぎて厄介なものはとことん利用したいです。
 7月後半は自然史博物館の講演会の配信を見て、コシアカツバメ調査を頑張ってしまい、今まで下ばっかり見ていたのが急に上ばっかり見たら眩しくて、眩しくて。
それに私には巣から出てくるのを15分待つ忍耐力もないことが判明しました。
 8月はエアコンのきいた家でカモジグサとイヌムギの調理と動画作成に励みます。

 大学の時、私を自然観察会に誘ってくれた昆虫学の先生は「二兎を追う者は二兎を得る」がモットーで、虫も鳥も植物も!だったな(三兎じゃん!)


ホテイアオイ(外来種問題、炭素固定能力について) 藤井俊夫 投稿日:2023年07月25日 11:23 No.763
●ホテイアオイ
南アフリカ原産の浮遊植物
水質浄化、炭素固定能力に優れているといわれているが、植物体の8割以上が水分で、刈り上げる労力、処分する費用を考慮しているのか疑問です。
(森林なら、毎年固定した二酸化炭素を材木という形で蓄積するので、刈り取る労力は全くかかりません。)
また、ホテイアオイは外来種問題としても問題になっています。

************●外来種問題について●************************************
●生態系被害防止外来種リストに掲載されています。
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html

●世界の侵略的外来種ワースト100に掲載されています(日本語版Wikipediaを参照)

●環境省の侵入生物database
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80810.html

★以前、鹿児島県の鶴田ダムに行ったら、湖面一面にホテイアオイが繁殖しており、駆除の大変さを思い知らされた。
https://www.asahi.com/articles/ASMCM5752MCMTLTB00N.html

********●以下は、植物(草本、木本全体の)物質生産(固定能力)について*********************
●植物の物質生産量について
生産力には、総生産と純生産があります。
植物が光合成によって固定した有機物量を総生産とよびます。
それから植物の呼吸によって失われた有機物量を引いたものを純生産とよびます。
すなわち、

純生産= 総生産 - 呼吸。

● 通常生産力というと純生産のことをさします。

● 純生産のデータとしては、
九州のスギの密植若齢林    4.4 kg 植物体乾燥重量/m2/年、
長野や栃木のアカマツ若齢林 2 kg /m2/年を越えます。
暖温帯の照葉樹林の若齢林 2 kg /m2/年程度の純生産を示します。

● 植物同士が光をめぐる高さの競争をすれば、草本植物は樹木にはかないません。
しかし、樹木は、高さをかせぐからこそしっかりした幹や根をもたなくてはなりません。
このため、総生産に対する呼吸の割合は大きくなります。
水分が欠乏する、栄養が乏しい、攪乱を受けやすい、寒冷が長期に及ぶ、など条件下では樹木の生育が難しくなり、
変わって草本植物が生育します。


*********************************************************************
●草本の物質生産量(ホテイアオイの生産量は、以下の最大値程度と考えられます。せいぜい5-10程度か?)

● 植物同士が光をめぐる高さの競争をすれば、草本植物は樹木にはかないません。
しかし、樹木は、高さをかせぐからこそしっかりした幹や根をもたなくてはなりません。
このため、総生産に対する呼吸の割合は大きくなります。
水分が欠乏する、栄養が乏しい、攪乱を受けやすい、寒冷が長期に及ぶ、など条件下では樹木の生育が難しくなり、
変わって草本植物が生育します。

●草本植物は総生産に対する呼吸の割合が樹木より小さいので、
 少々のストレス条件下でも十分に純生産が可能です。

チシマザサ:北海道ニセコ 1.6 kg /m2/年、
セイタカアワダチソウ:利根川河川敷  1.8 kg /m2/年の記録がある。
一般のススキ草原の生産量は、 0.6~1.2 kg /m2/年程度。

●農地として管理すれば草本植物をよい条件で育てることがでる。
C4草本のネピアグラス(プエルトリコ)  8.6kg /m2 (12ヶ月生産を続けるわけではないので、/年を省略)
サトウキビ(ハワイ)   6.71kg /m2の記録がある
日本のイネ   2.6 kg /m2程度が最高

●岩城英夫(編)1979.「群落の機能と生産」.朝倉書店.
寺島 一郎(東京大学大学院理学系研究科)
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●日本植物生理学会【みんなの広場】登録番号3164 登録日:2014-10-25

乾物量換算の生産量は熱帯多雨林の平均値:  2 kg m-2 year-1ですが、

湿生草本植物のチェコやアメリカの
ヨシ、ガマ、イグサなどで         3〜4 kg m-2 year−1の純生産の記録があります。
日本でも、河川敷のオギ群落で        2 kg m-2 year-1の測定例があります。
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●森林の物質生産量
森林タイプ別の純生産量
 カラマツ林 10.1±4.4 ton/ha/year
 常緑針葉樹林 13.5±4.2 ton/ha/year
 30年生ヒノキ林 16.3    ton/ha/year
 マツ林 14.8±4.1 ton/ha/year
 スギ林 18.1±5.6 ton/ha/year
落葉広葉樹林    8.7±3.0 ton/ha/year
ブナ林       19.3 ton/ha/year
 常緑広葉樹林 18.1±4.9 ton/ha/year
コジイ林      22.7 ton/ha/year
熱帯多雨林(タイ) 28.6 ton/ha/year
(只木,1971.森の生態.共立出版など)
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ちなみに以前話題となった、ケナフの生産量(日本では1年草なので,純生産量に相当する)は 7-25 ton/ha/year で,森林の純生産量に比べて,格段に多いわけではない.
ケナフは一年草なので、毎年枯れた茎を刈り取る必要があります。
また刈り取った茎を燃やせば炭素固定の役割を果たせません。
紙すきやその他の工芸品にするにしても、労力と手間がかかり(二酸化炭素を排出するようなエネルギーを使う)、販売流通に乗らなければ、いずれ捨てられてしまうので、温暖化対策にはあまり貢献しないと思います。

●ケナフが注目されていた頃に書いた駄文が「日の目を見ました」。


伊吹寛子 投稿日:2023年07月25日 12:36 No.765
二十年近く前のある年に3回各10日ほどタイに行きました。バンコクの近くを流れるチャオ・プラヤ川でホテイアオイが繁殖して困っているとのことで、駆除した物で作ったバスケットなどを売っていて、ホテイアオイに対するそのような対策も、使った製品も見たことがなく驚いたのを思い出しました。日本でも池などにホテイアオイが広がって困る話は聞いていましたが、流水でも?と現場を見たかったのですが、それは叶わず、ただ繁殖の様子のパネル写真だけを見ることで満足するしかなかったです。今はチャオ・プラヤ川がどんな様子なのか、今もそのような製品を作っているのかも分からないですが。

H-matsumoto 投稿日:2023年07月25日 20:47 No.766
情報ありがとうございます。
無印良品の公式サイトに収穫、作り方の動画が載せられていましたが、すごく大きくで驚きでした(動画リンクがうまくここに載せれませんでした)
「べトナム南部にあるメコン川から集めたウォーターヒヤシンスの茎を、現地職人が一つずつ手編みしています。スチールフレームを使わず、自然繁茂している材料のみ使っている環境負荷が少ない商品」と説明されていました。
 20年ほど前にメコン川クルーズに参加した時には植物も籠も見かけなかったのでその後増えたのかな。上流の国がダムを作って水量が減っているらしいので心配。
 その時ベトナムで買った天然素材の籠から、虫がたくさん出てきたけど無印さんが輸入しているのは防虫対策してくれてるはず

https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550512057796 MUJIのサイト




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