近畿植物同好会 掲示板
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1月末の安威川周辺
相良真佐美 投稿日:2024年01月31日 16:30 No.1098
1月も終わりになりました。辛いことが多かった月でした。
1月30日に、茨木市の安威川河川敷を歩きました。セイヨウカラシナが一斉に開花を始めました。いつもの年よりスタートが早いようです。
この時期になると、早春の花がそろそろ現れるのですが、ホトケノザは畑の方も探しても数輪だけでした。オオイヌノフグリは1輪だけでした。もうしばらくすると一斉に開花するでしょう。
例年、安威川河川敷では、オランダミミナグサやカンサイタンポポは2月上旬、ツクシ(スギナ)は2月下旬ごろから目立ち始めます。
冬の水鳥も例年4月まで残っていますが、今年は水量が少なく、総数が少ないです。


2月末の安威川周辺 相良真佐美 投稿日:2024年02月29日 11:52 No.1113
2月28日に、茨木市の安威川河川敷を歩きました。2月も終わりです。暖かかったり寒かったりで、不安定な気候でした。

ある場所でツクシが100本ほど一斉に出てきました。例年この場所だけ早く、この場所以外は栄養茎が少しだけでツクシは全くありません。

セイヨウカラシナはピークを過ぎ、土手には植栽されたスイセンが野生化しているのですが、それに負けています。
ホトケノザは畑の方で一斉に開花しました。もっと経つと絨毯を敷き詰めたようになります。
オオイヌノフグリも増えてきました。ホトケノザと棲み分けをしています。
安威川河川敷では、セイヨウタンポポやシロバナタンポポもありますが、カンサイタンポポの数が勝っています。
ヤハズエンドウ、スズメノエンドウも咲いていました。


シロバナタンポポは5倍体なので、雑種はできないはずです 藤井俊夫 投稿日:2024年02月29日 13:12 No.1114
シロバナタンポポは5倍体、4倍体が知られています。
多くは、5倍体です。
従って、雑種はできないはずです。
植物生理学会のみんなの広場の解説を参照。
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=4786

どちらの種も奇数倍数性で無融合生殖で繁殖するので、基本的に雑種は生じないはずです。
何を根拠に「雑種?」としたのでしょうか?
シロバナタンポポはカンサイタンポポ(2倍体)を種子親と、韓国のケイリンシロバナタンポポ(4倍体)を花粉親として生じたとする雑種起源が有力視されています。
4倍体や5倍体のシロバナと3倍体のセイヨウタンポポは通常では交雑しないはずです。


相良真佐美 投稿日:2024年02月29日 15:05 No.1115
藤井様

2019年春ごろは、安威川河川敷のたくさんの種のタンポポ類の花粉を調べていました。
カンサイタンポポの花粉サイズは均一で、セイヨウタンポポは不均一というのは確認できました。
2019年4月30日に採集したシロバナタンポポの花粉はサイズが均等ではありませんでした。
シロバナタンポポは5倍体の単一クローンなので、もっと丁寧に調べようと、そのままになっていました。

今日、投稿する直前にシロバナタンポポをネットで調べていると、以下のサイトがありました。
雑種と書いてあったので、真偽は分からないが、可能性も考え、画像には(雑種?)と記載しました。
https://amanaimages.com/info/infoRM.aspx?SearchKey=32203004299


雑種としたsiteは、花の正面からの写真だけでした。 藤井俊夫 投稿日:2024年02月29日 16:50 No.1116
相良様
雑種としたsiteは、花の正面からの写真だけでした。
(花粉の稔性についての記述もありません)
花の色や花弁の形状などは個体差があり、開花ステージによっても変化します。
日本産と外来タンポポの識別点は総苞片の反り返り程度です。
また、シロバナは総苞外片の角状突起が発達します。
この点が不明なので、シロバナタンポポかどうかさえ分かりません。
花が白いタンポポは、日本産でもいくつかあります。
ケイリンシロタンポポ、キビシロタンポポ、など。

また、先ほどの投稿でも既述したように、シロバナタンポポは3倍体、5倍体と、奇数倍数性を示します。従って花粉が正常にできているのかを複数の個体や地域を変えたサンプリングで検証する必要があります。
以上のことから、一つのsiteに雑種として掲載されていたからといって、すぐに信じるのはどうかと思います。
siteの運営者に問い合わせるなど、確認を取るべきだと思います。


シロバナタンポポ 相良真佐美 投稿日:2024年03月01日 10:07 No.1117
2点に絞って整理しました。

■安威川河川敷のは、シロバナタンポポか ?

  総苞の形による区分
   ・シロバナタンポポ 外片が開出し、角状突起は大きく目立つ
   ・キビシロタンポポ 外片が直立し、角状突起はほとんどない
 
   【A】【B】2020.3.22 滋賀県甲賀市での滋賀県タンポポ調査会に参加して入手
   【C】2019.4.29 安威川河川敷
   【D】2019.2.3 痩菓の形と生育環境
    などから、シロバナタンポポと思われます。
     
■シロバナタンポポの花粉の大きさは、均一かバラバラか ?

  シロバナタンポポだとしたら花粉の大きさがバラバラということが気になっていました。
   【E】2023.4.6 安威川河川敷で採集したシロバナタンポポの花粉の大きさ
  
  ところが、岩槻秀明氏のサイトで「花粉の大きさがシロバナタンポポは倍数体なのでバラバラ」とありました。
  http://wapichan.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-f126.html
  
  これらから分かったことは、「花粉の大きさがバラバラなのは雑種」と誤解していたのが原因でした。
  この誤解は「外見はカンサイタンポポだが、花粉の大きさがバラバラなのは雑種のカンサイタンポポ」とされ、
  そのカンサイタンポポの花粉をずっと探していて「バラバラ→雑種」と思い込んでいたからでした。
  改めて「(雑種?)」という画像の記述は削除します。【F】
  
  参考文献 「タンポポハンドブック」細谷彰彦著(文一総合出版 2017)
       「改訂新版 日本の野生植物 5」(平凡社 2017)
       「増補改訂新版 野に咲く花」(山と渓谷社 2013)
       




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