近畿植物同好会 掲示板
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まるでタイムカプセル
植村 修二 投稿日:2023年12月12日 11:03 No.1036
2023年12月1日、近畿植物同好会観察会候補地の下見で、淀川右岸を、大阪メトロ西中島南方駅辺りから河口の矢倉緑地まで、友人の片橋久夫さんと歩きました。

西中島南方駅を出ると、辺り一面ビル街になっています。このような都心エリアにおいても、ビルの解体に伴い、ビル跡地には暫定的に空地ができます。そうすると、長年ビルの下で眠っていたタネが発芽することもあるようです。タイムカプセルのようなものと私は思っています。

今回もそのような事例に遭遇しました。厳重にサクが設けられており、中には入れませんがサク越しに覗いてみますと、あまり見かけないカヤツリグサ属の植物が生えていました。

これと同じ植物は、以前、水田光雄さんに兵庫県尼崎市のマンション解体跡地に案内していただいた時にも見ました。この空き地では、ギンセンカ、イチビ、ツタノハヒルガオが生えていました。全農教の『日本帰化植物写真図鑑 第2巻』(全農教)お持ちでしたら、P.184を見てください。ここに載せたツタノハヒルガオの写真はその時、撮影したものです。

周囲を見て回りますとツタノハヒルガオが柵に絡みついていました。尼崎市と同じ由来なのかもしれません。奥の方にはコヒメビエらしき植物もあったのですが、ちょっと離れていて、写真も撮れなかったです。


横川昌史 投稿日:2023年12月14日 09:57 No.1038
植村さま

興味深いお話ありがとうございます。

少し話が変わりますが、都会のビル跡地や未舗装駐車場など「地面が見えるまとまった空地」は帰化植物にとっては良い感じの生育地になっているなぁと思っていました。
最近気にしているものだと、大阪市内で分布拡大中のオオヒカゲミズは建物を壊した跡地や未舗装駐車場にたくさん生えていることが割とあります。
ビルの下で眠っていた種子からの植物は考えたことがありませんでしたが、一時的であっても町中にできた空地は面白いなと思っていたところです。

写真1:大阪市天王寺区のオオヒカゲミズ
写真2:大阪市淀川区西中島7丁目の未舗装駐車場
写真3:写真2と同じ場所で繫茂するオオヒカゲミズ
写真4:大阪市大正区三軒家東の建物を壊した場所
写真5:写真4と同じ場所で繁茂するオオヒカゲミズ

横川昌史


オオヒカゲミズ、初上陸の場所? 植村 修二 投稿日:2023年12月15日 17:36 No.1039
横川昌史さま

 大阪市淀川区西中島辺りまで、調査に来られているのですね。こんな所の植物を見ているのは私ぐらいだと思ってました。

 オオヒカゲミズは御堂筋線を北上中です。2021年には、東三国のマンション前の道路に面した低木の植え込み内に見たのが私が確認した一番北の記録です。いつ、神崎川を越えるだろうか?

 画像はオオヒカゲミズの上陸地点と思われる大阪港湾地域の画像です。以前は守衛さんが工場入り口におられ許可を得て、輸入穀物に伴う帰化植物を採集していました。しかし、今は法律で関係者以外立ち入り禁止になっています。したがって、種の確認はできなかったですが、植物体が黄緑色ですので、オオヒカゲミズと思っています。画像は2020年4月29日に、立ち入り禁止地区の手前から撮影しました。サイロからこぼれた小麦と一緒に生えています。




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