濃淡の深淵なるもの


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走る家族には
邦彦 投稿日:2023年05月05日 02:23 No.283
  今昔、1986年度の映画『新喜びも悲しみも幾年月』を
    鑑賞してから、5年後のゴールデンウィークに家族と思い
    立って、用意も何も慌ただしくドライブに出発した。
    家族には目的地も告げず、SAで休憩しながら夕方近くに
    PAで「今日はここで泊まろう」と言うと、家族たちから
    恐くて嫌だと反対され、車を走らせると暗くなった頃に
    舞鶴駅で休憩した。よく分からない夜道を進んでいると、
    前方に車がいたのでついていくと、広い駐車場があり、
    満車状態だったが、どうにか駐車することができた。

    一夜明けると、直ぐ側に天橋立があった。どうも昔に見た
    ことがある風景、そうだ12年前だったか、
    ここに電話局舎があり、事務所で電話をかけさせてもらった。
    その時に、窓の向こう側に天橋立が見えたのだった。
    その跡地が駐車場になっていたのか。
  
    最初に訪れる経ヶ岬灯台まではのろのろの渋滞で、観光客用の
    駐車場も満杯だったが、どうにか滑り込むことができた。
    駐車場から灯台まで結構な登りが続いた。爺さんになってし
    まったので、今はもう無理だろう。
    灯台までの風景、灯台は「日本灯台50選」にも選ばれる灯台
    だけあって素晴らしかった。

    灯台を後に車を出発させ、近くのお店に立ち寄ると、
    映画撮影時であろうか、顔を片手で遮られた大原麗子さんの
    スナップ写真が飾られていた。
    一葉の写真から普通の私などには窺い知れぬものを感じた。
  
    それから車を走らせていると、余部鉄橋の真下では、
    鉄道事故の慰霊が行われていた。
    「新・喜びも悲しみも幾年月」の映画が公開された
    同じ年の12月に 「余部鉄橋列車転落事故」が起きたのだった。

    その当時のことを思いだし、
    今私はその事故で亡くなった人々に深く黙祷を捧げたいい。


邦彦 投稿日:2023年05月05日 02:37 No.284
天橋立。経ヶ岬。灯台の断崖。



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