(公社)日本ローイング協会(安全)インシデントレポート掲示板


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4×+の転覆
安全環境委員会:栗林健太郎 投稿日:2024年01月30日 00:03 No.466
安全環境委員会 委員長 飯田毅
担当スタッフ 栗林健太郎

アクシデントレポートのご提出ありがとうございました。
自然河川において、大学生4×+の天候急変時の転覆アクシデントについてご報告いただきました。(掲載が遅くなり申し訳ございませんでした)

【事実経過】
場所:自然河川
日時:2023年7月7日金曜日18時30分頃
関係する艇:大学生混成4×+(4X+)
人的損害:漕手一名が上陸後体調不良を訴え病院へ搬送。その後体調回復。
物的損傷:無し

【状況】
発生時:1年生4名および2年生コックスでの乗艇。練習開始から10分経過した時点で、河川が荒れ始めたので練習を中⽌し船台に戻ることを判断した。艇をUターンさせようとし、艇が川の流れに直⾓になった時に艇横から⼤きな波が艇内に⼊るとともに、バランスを崩し艇が転覆するに⾄った。
コックスが漕⼿に指⽰して艇の復元を試み、2度⽬に復元する事ができ、全員が艇の上に戻ることが出来た。
福岡教育⼤の船台までは距離があると考え、近くの川岸への着岸を試みる。川岸に近づくと、付近の住民の方の通報により警察・消防・その他救助の⽅が待機しており、全員が無事救助、艇も引き上げていただいた。
発生後:漕⼿の⼀⼈が体調不良を訴えたので、救急⾞にて病院に搬送。病院で検査の後体調回復を確認され、21時15分頃に帰宅した。

【対策・計画】
・漕艇における【安全対策の取組】の研修会を全員で受講する。
・乗艇時の安全を実際に艇上で研修する。
・1年⽣の乗艇時には、必ず救命具を携帯する。
・例年実施している“沈復帰の練習”(わざと転覆して漕⼿が復帰する研修)をできるだけ年度初めに行う。
・練習時、常に⾃転⾞で伴⾛を行い、ロープ・浮き輪・メガフォン・スマートフォン等を常時携帯する。
・県協会に⼊っていただき、当該河川における出艇ルール、航⾏安全教育を実施していただく。
【安全環境委員会より】
レポートありがとうございました。
転覆後の回復を迅速に行えたこと、また既に警察や消防等が駆けつけておられたため、大きな事故には至らなかったものと思料いたします。
ご報告いただいた今後の対策計画はいずれも重要ですので、是非行っていただきたく存じます。また、本件出艇後10分で荒天を判断し引き返されたとのことですので、出艇判断の基準を明確にし、風向風速計を購入して出艇前に計測することで、練習前に出艇判断を行える体制を整えておくことも重要かと考えます。また、風速のわりに波が経ちやすい等の当該水域特有の留意点があるのであれば、県協会の支援も得て同じ水域で練習する競技団体との情報交換を実施することをお勧めします。




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