(公社)日本ローイング協会(安全)インシデントレポート掲示板


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陸上での8+振り被り動作時の怪我
安全環境委員会:栗林健太郎 投稿日:2024年01月21日 16:01 No.465
インシデントレポート投稿フォームより投稿がありましたので共有させていただきます。

【日時】2023/6/23 7:25ごろ
【場所】陸上(艇庫前)
【天候】曇
【視界】良好
【気温】-
【水温】-
【インシデントの概要】
乗艇練習後、整備を行うために布張りの馬に置いていたエイトを、艇を洗いするために(伏せる方向に)ひっくり返す作業を6人で実施。
片側に6人が並び⇒両舷に手をかけ⇒腰~胸まで持ち上げた状態で平行移動して馬から離れ⇒振りかぶる動作
振りかぶった際に手前サイドのリガー(アルミフロントウィング仕様)が当該選手の左膝内側から接触、差し上げた時には、当該選手は地面に倒れ込んでいた。
他の5人には、音や衝撃は感じられなかった。
骨が通常位置とは異なるところから飛び出しており、脱臼しているように見え、現場では処置できないと判断。
即時119番通報をした。
皮膚に外傷はなく、外出血もなし。
この時、水上(モーターボート)に居た監督に電話連絡。
事故の発生と救急車を呼んだ旨の報告、更に応急処置の有無についてアドバイスを求めた。

7時35分 救急車到着
⇒当該選手の母親へ電話連絡
主将:同乗 監督:自車で病院へ 
7時55分 近隣の整形外科病院に到着

膝蓋骨脱臼と診断 即時応急措置(膝蓋骨を元の位置に戻す処置)
その後画像検査の結果、内側靭帯が断裂しており、断裂した靭帯と膝蓋骨を縫合する手術が必要と診断される。
3日後の6月26日に手術実施予定。
医師によると、真横方向から力を受けたように見受けられるとのことで、タイミングと方向が非常に悪い状態で接触したと思われます。

【原因と対策】
通常の8名ではなく、6名で作業を実施したことにより、いつもと違う場所を何となく担当。
リガーの通過領域に対する把握と認識が甘かったことにより接触が起きた。

即時乗艇練習を停止し、事故の整理と対策MTGを実施。
艇を陸上で運搬などする際の号令や手をかける箇所、肩をかける箇所のルールが曖昧になっていることが明らかになり、急遽、このことについてルール化を行い、文書化。教育ミーティングを実施した。




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