(公社)日本ローイング協会(安全)インシデントレポート掲示板


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練習艇同士の衝突(停止している練習艇への衝突)
堀 晃浩 投稿日:2023年11月29日 06:15 No.463
安全環境委員会 委員長 飯田毅
担当スタッフ 堀晃浩

アクシデントレポートのご提出ありがとうございました。
自然河川中央付近において、対航する2Xと1Xの衝突が発生しました。

【事実経過】
場所:自然河川
日時:2023年10月22日日曜日10時頃
関係する艇:2X(2年)、1X(1年):(同一チームの大学生)
人的損害:なし
物的損傷:2Xのバウボール付近に浅い傷が多数ある。(1Xリガーに2Xが乗り上げた)

【状況】
9:00頃 蹴りだし。水域では、関係艇の2X、1Xのほかにも練習艇が出艇していた。全体では、1X2艇、2X2艇、4X+1艇が練習していた。

10:00頃 下流方向に向かって進む2Xが上流方向向きで停止していた1Xに衝突した。1Xのリガーの上に2Xが乗り上げた。

10:30頃 乗り上げた2Xがバックローで1Xのリガーから抜け出す。その後衝突した両艇は自力で帰挺した。また練習に出ていた艇も順次帰挺した。

特記事項:当該水域の衝突の発生したエリアは、漁による航路規制が行われていた。
頻繁な前方確認を励行(5ストローク毎)していたが、真正面に停止している1Xがいることが、漕ぎながらの前方確認では見つけることができなかった。

【対策・計画】
部内の安全対策規程の全面改訂。航行ルールの再確認。
乗艇前に、水域及び航行上の注意点を必ず確認する。

【安全環境委員会より】
迅速なレポートの提出、有難うございました。
自然河川での対向する練習艇同士の衝突の事故でした(一艇は停止中)。

安全対策規程の改定を予定されているとのこと、継続して使えて、定着も図りやすい、シンプルかつ効果のある規程の策定を望みます。

・漁による水域制限がかかっている中で、実態として水域の中心線がどうなっていたのかが気になりました。
それと同時に、その中心線の変更が水域を使用する各人に徹底されているかが重要だったと思います。
・5ストロークに一度の前方確認を遂行されているとのことでしたが、正面に入った障害物は死角に近い見えにくいものなので、一度の確認の精度を上げること、確認したらどれくらいの安全距離が見込めるかの意識、そして安全距離の半分程度で次回の前方確認を入れるというやり方も考えられます。頻度を上げすぎると精度が落ちることもありえるので、バランスにも留意なさってください。
・当該水域ではいくつかのチームが練習をなさっているようです。安全規定の見直しや事故報告については水域のチーム間で共有していただければと感じました。そのためのカギになる方として、各ローイング協会に在籍するSA(セーフティアドバイザ)に相談することも有効と思います。

ぜひ今回の事故を教訓にして安全な練習環境を手に入れてください。




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