(公社)日本ローイング協会(安全)インシデントレポート掲示板


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遠漕中の天候急変
安全環境委員会:栗林健太郎 投稿日:2023年05月22日 09:18 No.451
インシデントレポート投稿フォームより投稿がありましたので共有させていただきます。

【日時】2023/2/23 14:30ごろ
【場所】湖
【天候】晴
【視界】良好
【気温】7~10℃
【水温】不明
【インシデントの概要】
『経緯』
・午前中練習予定を低温のため午後に変更
・12時頃発艇。無風静水。北に航路を取る。
 艇種はオデッセイ(6人乗艇)漕手4名+コックス+コーチャー
・メンバーはシニア男子2名、シニア女子4名
・約7km先まで遠漕。13時頃到着。ここまで無風静水。鏡のような湖面。
・1時間程休憩。体力回復。
・14時出発にて帰路に就く。
・14時過ぎから急に北からの強風が吹き出し、湖面が荒れ出す。
・大波を2発かぶり大きく浸水。艇沈没危険性を感じる。
・横波回避のため航路を目指していた東から南へ変更。
・最短距離にある港防波堤内へ入港し水上警察へ避難。
・浮桟橋から水上警察の協力をいただき陸揚げ。
・風と波が治まるのを待って再乗艇し帰路に就く。
・17時、無事に艇庫へ帰還。

『反省点』
①出発前の気象情報未確認→あまりにも素晴らしい無風静水状態に感動し、安易に遠漕を選択してしまった。
②ライフジャケット未積載→普段波の出ない水域での練習なので、ライフジャケット積載の習慣がなかった
③排水設備未積載→①に同じ。まさか波が出るとは思っていなかった。
④退避中の体温保持手段、栄養補給手段の準備がなかった。
⑤遠漕であったが伴走者なかった
⑥〈総括〉いずれにしても、最悪の状態を想定した準備が全くできていなかった。
退避場所を複数予定する、早めに退避する、遠漕時には必ず伴走者を付ける、など、万全の準備をした上で乗艇実施が必要。また、いつも練習している水域で慣れていたということが油断につながってしまった。




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