(公社)日本ローイング協会(安全)インシデントレポート掲示板


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自然河川における大学女子2Xと社会人男子1Xの接触・負傷
安全環境委員会 堀晃浩 投稿日:2023年05月18日 13:30 No.450
安全環境委員会 委員長 飯田毅
担当スタッフ 堀晃浩

アクシデントレポートのご提出ありがとうございました。
自然河川において、大学女子2X(W2X)と社会人男子1X(M1X)の接触が発生しました。
人的被害は、W2Xのバウが右手の指を骨折したとのことです。
物的被害は、W2Xのバウのストロークサイドのオールが折れ、M1Xの艇側面に傷やへこみが残ったとのことでした。

【事実経過】
場所:自然河川
日時:2023年4月30日日曜日16時頃
関係する艇:大学女子2X(W2X):S1年生、B4年生
      社会人男子1X(M1X)
人的損害:W2Xのバウが右手の指を骨折
物的損傷:W2Xのバウのストロークサイドのオールが折れた。
     M1Xの艇側面に傷やへこみが残った。

【状況】
発生前:W2Xは上流に向かって、M1Xは下流に向かって航行していた。W2Xは河川の中心付近を航行していた。双方ともに前方確認が不十分であった。
発生時:W2XのストロークサイドのオールがM1Xの艇側面とリガーに接触した。
発生後:M1Xの所属団体のモータが約3分後に現場に到着した。事故の発生状況を確認した。その後着岸し、物品の破損を確認したり話し合いをした。

【対策・計画】
前方確認を徹底する。
練習水域を制限するなど、河川練習時の航行ルールを策定する。

【安全環境委員会より】
レポートありがとうございました。
漕手の負傷、艇の損傷を伴う事故でした。
レポートには前方確認を徹底するとの記載がありました。
また人によっては舵手なし艇は常時確認をという人もいますが、
艇の進行方向を見ながら漕げないので、現実問題、それでは練習にならないように思います。

ここでは2点の問題提起をさせていただきます。
常時確認は難しいにしても、最後に確認してからどれくらい時間が経過したか明確に意識していただければと思っています。もちろん確認した直後に、川岸の草で見えなかったところから釣り船が出てくるケースもありますが。
チラ見でおそらく150-200m、左右からじっくり安全確認した場合250-300m程度でしょうか。そうすると、舵手なし艇は練習に集中して漕げる距離としては150-300m程度ではないかと勝手に感じています。つまりは遅い艇では30-60秒に1回はチラ見でも前方確認し、次はどこで確認するかを意識しながら練習することが最低限の予防措置ではないかと感じます。

もう一つは何度かコメントしたので繰り返しませんが、視認しにくい小さな競争艇の視認性を上げる工夫も必要かと思います。




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