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旧掲示板記事:411 大学2-の一般船舶への追突について 安全環境委員会・堀晃浩 2021/12/23
安全環境委員会:堀晃浩 投稿日:2022年06月25日 11:37 No.402
411 大学2-の一般船舶への追突について 安全環境委員会・堀晃浩 2021/12/23
   日本ボート協会安全環境委員会 委員長 竹内 浩
              担当 スタッフ 堀 晃浩

アクシデントレポートのご提出ありがとうございました。
大学2-が同一方向に航行する屋形船の後尾に追突するアクシデントが発生しました。

【事実経過】
場所:河川
日時:2021年11月20日土曜日18時30分頃
関係する艇・船舶:大学2-(3回生)、屋形船
人的損害:なし
物的損害:2-のバウボールにひびが入りました。屋形船は損傷無しの模様です。

状況
(以下文中の競技艇はすべて僚艇です)
18:25頃:2-と同一方向に進行する1Xが前方にいました。また、2艇の2Xが反対方向から接近しつつある状況でした。なお、2-の前方では屋形船が同方向に航行している状況でした。当該2-は、
・前方にいる1Xを抜くコース取り
・対向からくる2艇の2Xがいることを意識
を気にしていて直前にいる屋形船が視界に入っていませんでした。

18:30頃:2-はパドル状態で漕行、直前を航行している屋形船の後尾に追突しました。

なお、この練習時には陸上からの監視を行っていましたが、警戒が不十分で、追突を防ぐことができませんでした。

【対策・計画】
(応急処置として)各小艇に、並走者をつける対策を取る
(基本的対策として)後方確認の位置を設定し、その場所では確実に後方確認をするように徹底する

【安全環境委員会より】
手早いアクシデントレポートの提出、こちらからの問い合わせに対する対応有難うございました。

11月中旬の18:30ですから暗くなってからのアクシデントでしたね。特に一般船舶のいる水域では気を遣うことと思います。レポートを拝見していて感じましたのは、やはり複数の情報を的確に処理するのは難しいなということです。2-は前方にいる1Xを抜く航路を考えつつ、対向してくる2艇の2Xのことも考えていたそうです。もちろん直前に居た屋形船が見えていなかったとは思いませんが、情報を処理しきれずに危険な状態に入ってしまった様子と感じました。

また、艇はバウボールのところに白色灯を、屋形船は提灯に加えて後方に白色灯をつけていたようです。ただ、船尾から至近距離まで近づいてしまうと逆に暗くなって見えにくい状態であったのは否めないとのことでした。つまりパドル中のチラ見では気づけなかったのかもしれませんね。また癖として、パドルに入る直前には前方確認は必須と思います。やっていなかったとは思いませんが、メニューで艇が進むエリアの安全確認を常に意識しましょう。メニューに応じた前方把握を意識するようにお願いします。

レポートに提案されている対策・計画はよいと思いました。少しアドバイスをすると、当該水域は、並走者を置く陸上(土手など)の交通量は少なくないと思いますので、並走することで新たな危険をもたらさないように留意なさってください。川の土手にはお散歩を楽しんでいる方々もいらっしゃると思います。そうした方に危険な思いをさせないようお願いしたいと思います。並走には(水上を監視することで)陸上の注意不足をもたらすこともあるからです。

もしかしたら、定点でクルーに対し注意喚起する方法もあるかもしれませんので一度部内でご検討くださいませ。暗くなってから僚艇であるかどうか認識するためにライトを工夫することも有効かもしれません。バウボールのところに白色照明をつけているとのことですが、自転車用の尾灯(赤)は安いので、白色照明に加えて、クルー識別のためAクルーは1個、Bクルーは2個左舷につけるという案はいかがですか?(赤灯は左舷灯です、なお、左といわれてバウサイドにつけたらだめですよ!)

いろいろな方の意見を聞きながらできる方策を探ってほしいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。




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