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旧掲示板記事:369 桜ノ宮(大川水域)での沈復帰失敗 近畿大学体育会ボート部 2019/11/20
安全環境委員会:堀晃浩 投稿日:2022年06月25日 08:45 No.362
369 桜ノ宮(大川水域)での沈復帰失敗 近畿大学体育会ボート部 2019/11/20
近畿大学体育会ボート部KINDAI BIG BLUE インシデントレポート
場所 桜ノ宮(大川)水域
日時 2019年11月16日 10時30分ごろ
該当艇 シングルスカル (1回生)
作成者 主将:岡田 崇滉
    主務:高橋 侑司

背景
当日はいつもと違い特殊な練習時間に乗艇を行なった。この日は部員が7名いたが、4回生の卒業論文の為、漕手5人が、エルゴを行っていた。そのうちの一人がエルゴの後10時以降に乗艇練習を行った。他の4人は陸上で筋トレなどを行っていた。なお、普段の乗艇練習時間は、8時から10時の間である。乗艇練習の開始が、10時を超えていたためボート教習所から教習艇が出ていた。そのためいつもの練習地域の波が高くあれていた。そのため安全を考慮し、上流地域での練習に切り替えた。上流に4回生のダブルスカルがいたが、バディシステム(ex:1X、2Xがペアを組んで練習する。)の運用はしていなかった。当日は、マネージャー2人が体調不良で欠席していた為、乗艇練習を行わない漕手が練習艇の安全を確認しなければならない状況であった。この時、乗艇練習を行っていたのは、4回生ダブル(以下2X)、1回生シングルスカル(1X)の2艇であった。また、桜ノ宮(大川水域)の航行ルールは準拠していた。

状況
沈した場所はJRの鉄橋から砂利運送船が停泊する間で起こった。艇の上(水上)から見てもカーブしている為見通しが悪い。陸上からは、対岸に行かなければ監視のしにくい場所であった。沈が起きた際、他のほとんどの漕手は筋トレをしていた。この日、早めに練習の終わっていた漕手の一人が上流に向かった。1X、2Xの動画を取りに行った際1Xが上流に上がってきてないことを知り2Xを下流にもどらせ発見に至った。1Xの選手はこの際、復帰することができず2Xに引っ張られ帰艇した。
6月に1回生全員で沈回復の練習を行っていた。そこで必ず復帰出来てからシングルスカルに乗せていた。しかし、今回は復帰できず艇にまたがったまま2Xの救助を待つことになった。この際、救命具、笛、携帯などの持ち込みはしていなかった。

対策

 今回の沈復帰ができなかったことを踏まえて、夏場に行う沈復帰の練習方法の見直しを考えている。また、上流水域の上がる際に艇が見えなくなる水域(今回のインシデント発生エリア)の両端に人を2人配置する。その際に艇が何艇上がったのかを確認報告する。もしくはバディシステムと部員を1人起き艇の見えない水域で沈を報告できるようにする。このどちらかが運用できない場合は上流での練習を禁止、中止する。




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