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投稿者:管理人
[805] Re: ここは何処 投稿者: 快速つくばね 投稿日:2022年 4月24日(日)22時37分8秒 通報 返信・引用 編集済  明日は、4月25日です。解答がないのでお答えします。福知山線の尼崎(尼崎乗降場)-塚口間ですね。私がこの区間で注目したいのは写真2に写っていますが、福知山線は1986年の全線電化の30年前の1956年に既に尼崎-塚口間が電化されていたことです。  南海山手線(旧阪和電気鉄道)を戦時買収して国有化した阪和線を除き、関西地区の国鉄線の電化の進展を路線別に整理すると、1932年に片町線(四条畷-片町)、1933年に城東線(天王寺-大阪)、1934年に東海道本線(吹田-神戸)、1941年に西成線(大阪-桜島)に次ぐ5番目の路線になります。  福知山線の一駅間が電化された理由は、東海道本線の特別急行列車「つばめ」・「はと」が上下列車とも編成の最後尾に展望車を連結する必要があり、また三等車スハ44形の2人がけ座席が一方向き固定式であることから、東京・品川、大阪の双方において、全編成を方向転換させる必要があったからです。このような方向転換方法は三角線回しといいますが、これに使用した東京方の三角線(デルタ線)は、山手貨物線-大崎-大崎支線・品鶴線-新鶴見信号場-品鶴線を使って行われ、大阪方は、東海道本線-塚本-尼崎-宮原客車区であったのですが、尼崎では列車線の内側に電車線があり折り返しができないため、一駅だけ写真の線路を使い福知山線に乗り入れて塚口で折り返しをしていました。  特別特急列車の牽引機がC62の時は問題なかったのですが、東海道本線の全線電化により、EF58に変更された時に乗り入れを可能とするために同時にこの区間も電化されました。  同様にスハ44形を連結した客車時代の「かもめ」は、博多方では香椎線と勝田線(廃線)を使用して、「はつかり」は、青森駅構内の短絡線を使用して三角線回しを行っていました。
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