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投稿者:はっちん
新型コロナのエビデンス 元記事URL⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/ 岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)  テレビでは語られない世界の最新情報を独自に分析し日々更新  正しい情報を偏りなく (2021.11.29) NEW! (3) 接種後のトゲトゲ蛋白は4ヵ月以上、血中に残る!  メッセンジャーRNAタイプのワクチン(ファイザー社製、モデルナ社製など)を接種したあと、人間の血液中にトゲトゲ蛋白がいつまで残るのかが、ヒトを対象にした研究で初めてあきらかになりました。 実験に協力したのは8人の健康なボランティアで、時間を追って血液を採り、血液中のトゲトゲ蛋白を測定したという研究です。採血の具体的なスケジュールは、ワクチン接種の前と接種後の7日目、2週目、2回目接種の2週目、そして4ヵ月目です。 ワクチンを接種すると、メッセンジャーRNAはさまざまな細胞に取り込まれ、細胞内では、その遺伝子情報に従ってトゲトゲ蛋白の合成がなされます。やがてトゲトゲ蛋白は、細胞の外側に塊りとなって分泌されるのですが、そのとき、細胞の膜に包まれ小さな粒となります。このような粒は「エクソソーム」と呼ばれます。エクソは「細胞外」、ソームは「物体」という意味です。 (画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/exosome.jpg 参照)     エクソソームは、ワクチンとは無関係に、普通に血液中に認められるもので、その中身はさまざまです。そのためワクチン接種によって生じたエクソソームかどうかを識別する必要があります。そこで、この研究者は一計を案じました。あらかじめ用意したトゲトゲ蛋白の抗体に金の微粒子をくっつけておき、トゲトゲ蛋白と結合させたあと、その金微粒子を電子顕微鏡で撮影したのです。トゲトゲ蛋白そのものは、あまりに小さく電子顕微鏡でもはっきりとは見ることができないからです。 さて結論は明快です。ワクチン2回接種の2週後、血液中のエクソソームは最大量となり、その後、4ヵ月をすぎても残っていることがわかりました。 これは私の予想を超える長さでした。このことは、今後、長期にわたる副作用を考えるとき、どのような意味を持つのかはわかりません。またエクソソーム、つまり血液中のトゲトゲ蛋白がいつまで残るのか、あるいは細胞内でトゲトゲ蛋白がどうなっているのかについても、依然として不明のままということになります。(本論文の存在をお知らせいただた読者の方に感謝します) 【参考文献】 1) Bansal S, et al., Cutting edge: Circulating exosomes with COVID spike protein are induced by BNT162b2 (Pfizer-BioNTech) vaccination prior to development of antibodies: a novel mechanism for immune activation by mRNA vaccines. J Immunol, Nov 22, 2021, 2) Edgar JR, Q&A: what are exosomes, exactly? BMC Biol, 14: 46, 2016. 3) Zhang H, et al., Cooperative transmembrane penetration of nanoparticles. Sci Rep, May 27, 2015.        
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