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投稿者:つくば・あべ
 次は、オオアリ属です。どんと4亜属11種です。  グラフは、縦軸が全て触角柄節長で、横軸は左から頭幅、頭長、胸長です。  上から、赤ムネアカオオアリ、黒クロオオアリ、緑ケブカクロオオアリ、青ミカドオオアリ、灰ケブカツヤオオアリ、紫ヨツボシオオアリ、茶クサオオアリ、青ナワヨツボシオオアリ、黒ウメマツオオアリ、緑ヤマヨツボシオオアリ、赤イトウオオアリです。  ケブカクロオオアリとクサオオアリは大規模コロニーではないので、大型個体がありません。ああ、クロオオアリも欲しい。こうなると、アメイロオオアリ亜属も欲しいよね。  どの種も小型個体は頭長よりも触角柄節長が長く、大型個体は頭長よりも触角柄節長が短いことが分かります。種によって微妙に違いますね。  全体で若干の曲線が見えて、そこから右横に向かう分布が見えます。ウメマツオオアリ亜属よりもヨツボシオオアリの触角が長いイメージはなかったですねえ。  胸長のグラフは、さらに面白いですねえ。どうゆう視点で総括するか悩むところです。ゆるい曲線が見えますねえ。これが基礎でしょう。体長がオオアリ属全体の触角柄節長に関与していそうです。  柄節だけでなく鞭節も測定してみましたが、無理でした。私の技術では、曲がった状態の鞭節を真っ直ぐにすることは出来ません。乾燥すると分解しやすくなる。乾燥させないと触角を取り外すのが手間が掛かる。伸ばしても離すと戻る。こんなジレンマですね。何か小道具を拵えて嵌め込めば可能かも知れません。でも、そこまでして鞭節を測定する必要性は、今の私にはありません。
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