投稿者:劉 磊夫
自分なりにプランニングしていることは多々あるが、補足として、二、三付け足させていただく。
日本の場合、特定分野、例えば電気自動車、IT都市等分野別の実験都市が多くあり、
それらの実験事業のノウハウをまとめれば、超現代社会のモデルが完成することを意味する。
この実験モデル事業の模索は、現代化を目指す中国には、大いに参考になる。
分散型実験事業の実施により、リスク分散の観点から、負担減少と共に、集中して割と完璧なコピー可能モデルが形成されるはずだ。
僕が観察している過程で、子供の登下校や老齢者の介護など、働き盛りの中年層集団の多くの精力を分散させ、
潜在的社会問題になり、労働力や生産力の解放の妨げになるような気がする。
で、文化体験区域内に幼稚園、小学校、介護施設の設置も可能かと考えている。
出費が多いかも知れないが、モデルになるようなノウハウの発信基地になれると思うと、良い試みだと認識している。
自分の娘が生まれるとき、「たまごクラブ」付属誌の「妊娠の準備」、「出産の準備」から「離乳食」、「一歳児」、「二、三歳児」などの雑誌で、
育児の知識を学んで試行錯誤を繰り返しながら、育児に励んだ。
さらに、小学校となると、「小学校一年生の教育」から六年生までの指導要領を教える雑誌等教員向け出版物が有るので、十分にトレーニングを受けた
教師の養成で、学校教育も目標を以って秩序よく教育を進めている。
昨日、目の前で小さい子供の妹の子がお兄さんの胸をいきなり突き押したので、お兄さんの子が仰向けになって階段から転倒しそうになったところだった。
けっこう危険な行為なので、お母さんはその妹の子を叱って、幼稚園でも同じことをしたら手を切り落としてやるぞと威嚇して済んだ。
通常は、その妹さんは小さいけど、お兄さんに謝らせて恥を感じるようにしないと、自分が悪い真似をしたんだと認識できず、すぐ忘れてしまうのだ。
そこらへんは、日中の家庭教育の違いが出てしまっているのだと感じた。
親も子も常識があるが、しつけの要領が分からず、必ずしも良い結果になるとはかぎらない。
友人とその寝たきりの親と一緒に旅で同じ部屋で寝泊まりしたが、早朝みんなが散歩に出かけた時に、ご老人は部屋の端子にあるトイレで用を足したいと言い出した。
一人でご老人をベッドから3、4メートル移動させて用を足させた。帰ってきた友人は通常自分夫婦二人係りでないとできないのに一人でできたとはびっくりした。
で、家庭介護の常識と施設介護の技術は勉強すべきことが多くあるように思える。
日本で小柄な看護婦さんが一人で巨漢の身返しをさせられるくらいの技能を持っているのを知っている人も多くないと思う。
これは技術の面の話だが、ノウハウ、施設、設備等産業チェーンが不完全なまま、いきなり老齢化社会に突入した中国には課題が多々ある。
介護レベルの認定、ケアマネージャーの育成、介護設備の開発製造、人材の育成など要考慮課題が多く、一つの試みとして実験事業を展開してもいいのではないか。
いろいろ試みとして、あるいは課題として模索することが多くあるが、
中国には、この話題に関して世界における技術が必要以上に進んでいるけど、受け入れ能力または体力が考慮すべき問題だと考える。
兎に角、住み良い町の環境作りから着手しないと、何も始まらないことは確実だ。