投稿者:坂本彰
マルバマンネングのサタイプ標本(画像)
マキシモヴィッチが牧野富太郎から送られた標本を基に新種記載した際のタイプ標本です(牧野植物園発行「牧野富太郎とマキシモヴィッチ」に掲載されている写真を引用しました)。
この写真には牧野富太郎が作成したラベルが2枚(No.93とNo.246)張られています。
下段のラベル(No.246)には学名としてSedum makinoi Maxim.?とAlfredii Hance?が書かれています。
推測するに、マルバマンネングサが新種記載された後に、下段右側の植物が、Sedum makinoi Maxim.かS. alfredii Hanceか確認するために、富太郎からマキシモヴィッチに送った標本が、新種記載した標本とまとめられて張られているものと、考えました。
この時期、牧野富太郎はsedum属の植物の同定に確信が持てていなかったことが覗えます。