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投稿者:はっちん
新型コロナのエビデンス 元記事URL⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/ 岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)  テレビでは語られない世界の最新情報を独自に分析  正しい情報を偏りなく 今週の新情報 (2023.8.14) Q 繰り返しのワクチン接種が危険なわけ? A 当ホームページでは、コロナワクチンの危険性について、統計データから免疫理論まで、あらゆる側面から考察を重ねてきました。しかし、ある理論の重大性がずっと気になっていました。 その理論とは、当ホームページのQ18(第3回、2023年1月9日)で紹介※1したもので、「以前の免疫の記憶が似て非なる新たな抗原に対する抗体産生を妨げる」という説です。抗原原罪説という名称でも語られています。これまでの研究から、以下のような事実が判明しており、その理由がこの理論で説明できるのではないかと考えられているのです(文献1)。 (※1:記事⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/index_part2.html#PQ18 の第3回を参照) (※1:記事⇒ https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page3708#3873 )  ・夏カゼの原因となるコロナウイルスは以前から存在していたが、それに感染した   ことがある人のうち、約2割は新型コロナウイルスに対する中和抗体ができない  ・抗原の種類を増やした新しい「9価の子宮頸がんワクチン」は、以前から使われて   いた5価ワクチンをすでに接種している人に打っても効かない  ・デング熱(4類感染症)には4つのタイプがあるが、その1つに感染した人が別の   タイプに感染すると、中和抗体が効かないばかりか、むしろ重症化する(抗体依存   性感染増強と呼ばれる現象:後述)  ・2009年に流行したインフルエンザ(H1N1型)に感染して死亡した人の多くは、   以前、別のインフルエンザ(H2N2型)が世界的に大流行したころ生まれていた しかし、抗原原罪説は、まだメカニズムがよくわかっていないこともあり、当ホームページでもうまく説明できないままとなっていました。ところが、私が脳の研究を行っていたころ側抑制という神経回路に傾注していたことを、ある日、突然、思い出したのです。 当時の論文には、以下のようなパターン(画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/machband.jpg )とともに、側抑制の巧みな仕組みが示されていました(文献2)。それぞれ明るさが異なる5つの四角形を左から、ただ並べたものです。各四角形の中は濃淡なく、それぞれ完全に均一なのですが、矢印で示した境界の辺りが、少しだけ明るくなって見えませんか!? ヒトの視覚を司る神経細胞は、外界の光を感ずると、その信号を大脳に伝えます。このとき、多数の神経細胞が反応するため、脳は2次元のパターンとして認識できることになるのですが、各形状の境界付近は、明暗の異なる光信号が錯綜するため、少しだけぼやけてしまいます。 脳の神経細胞はそれぞれ側にある細胞とつながっていて、強い信号を受け取ると、抑制をかける信号を送るようになっています。たとえて言えば、ピンボケの写真を修正するため、コントラストを強調する画像処理を行っているようなものです。この仕組みが側抑制です。 この「明暗の異なるパターン」を見ている、あなたの脳内では、リアルタイムで側抑制が行われているため、明るさの異なる境界域で錯覚が生じてしまいます。 さて、このような仕組みは、神経細胞に限らず、体内のいたるところで見出すことができ、ヒトが健康に生きていくための基本原理ともなっています。免疫システムも、その例外ではありませんでした。抗原原罪説もその原理に従ったものだったのです(文献1)。以下の動画(GIF動画⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/originalsin.gif )に、その仕組みをまとめました。 [YouTube:-5tDxvqrh3U:R] 抗原原罪説の仕組み(側抑制) 免疫システムでは、神経細胞のように直接つながったネットワークこそありませんが、免疫細胞が分泌する物質が信号を伝える枠割を果たしています。その様子が、まさに側抑制でした。 この免疫の仕組みは、当ホームページが取り上げてきた「新型コロナワクチン」に限らず、どのワクチンにも根源的な矛盾が潜んでいるという重大なメッセージとなっています。たとえば新型コロナウイルスの変異に合わせて、少しずつ異なるワクチンを作って接種を繰り返していくと、効果が相殺されてしまうのです。 それどころか、抗体依存性感染増強(ADE;当ホームページQ7(3)参照※2)と呼ばれる、危険な反応を引き起こす抗体ができてしまう可能性も過去のデータは示しています(ただし、そのメカニズムは側抑制だけで説明できない)。 (※2:記事⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/index_covid.html#PQ7 の(3)を参照) (※2:記事⇒ https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page2142#2161 ) 免疫の記憶は、メモリーT細胞と呼ばれる別の免疫細胞によって補強され、5~75年の長きにわたり残存します(文献3)。つまり、ずっと昔の出来事が関与してくるため、この先、思いもよらぬ形で健康被害が起こってくるかもしれません。 ワクチン神話は、根本的から見直す必要が出てきました。 【備 考】 この理論は不明な点がまだ多く、動画には私の推論も含まれています。ひとつだけはっきりしてきたのは、側抑制をかける信号のひとつが「活性化誘導シチジンデアミナーゼ」という酵素だという点です。この酵素は、側にあるB細胞のDNAを書き換えてしまうという働きをします。  なお、ウイルスなどの断片を異物(抗原)として認識する仕組みについては、わかりやすさを優先して省略した部分もあります。 【参考文献】 1) Brown EL, et al., Original antigenic sin: the downside of immunological memory and implications for COVID-19. mSphere, Mar 10, 2021. 2) Bailey R, What is lateral inhibition? definition and examples. Science Tech Math, Jun 29, 2019. 3) Kunzli M, et al., CD4+T cell memory. Nat Immunol, May 8, 2023.        
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