投稿者:フィンランド参謀総長・ハインリッヒス
…援軍が来るとのことで対ヴァーサ方面の士気は何とかなっておりますが、
やはり、陛下の御不在による動揺が広がりつつあります。
ただ、陛下のストックホルム襲撃事件については思ったよりもスヴェーア系とフィン系の将兵の間で影響は出ておりません。
ストックホルムの暴徒が陛下をラプア扱いしたお陰で、今のところは「ストックホルムのクソ共」という共通認識があるようです。
ただ、これも「陛下が御無事」であるという前提。
陛下御不在が続いた場合に、これがスヴェーア系とフィン系の将来的な亀裂にならないかと言われますと…。
また、援軍も未だ到着しない現状、兵力不足もありスオミ南部方面のラプアに対する攻勢は実施できないままとなっております。
これがヴァーサ側による「フィンランド政府とラプアは依然手を組んでいる」とのプロパガンダに用いられているようで…。
南部の連合正規軍を率いるタウンゼント中将にもせめてフィンランド湾までの打通作戦を行うよう要請しておるのですが、
「弁当を食べている」等と言い訳をつけては動こうとしませぬ。
ストックホルムからの援助でございますが、現状来ておりますものは民生用及び軍需用の援助物資となります。
もっとも民生用はある程度満足に来ておりますが軍需用はなかなか満足のいくものが来ておりませぬ。
他の援助で見るべきものですと、先のポプヤンマー制空作戦の航空隊ですか。
制空作戦の後、ストックホルムより我々にも空軍を出せという話が出ておりますが、
カールレ1世陛下時代の空軍は1940年の侵略戦争で半壊、
残る空軍は連合王国に吸収され、我々直属の防空隊は練度装備共に目も当てられぬ有様です。
ヴァーサ共が連合王国「御自慢」の航空隊をあっさり撃退している程の練度装備があることからしますと、
ここで我らの防空隊を出しても若人の命を散らせる上に、ヴァーサ連中の宣伝に使われるだけかと…。