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投稿者:山本恵昭
裏銀座の前半、このあたりに行くのは、50年程前の高校山岳部の夏合宿以来。 9月23日 ブナ立尾根〜烏帽子岳。 七倉山荘前に着いたのは、5時30分。既に、駐車場はほぼ満車。何とか停めることができて、乗合タクシーで高瀬ダムへ。 6時30分発で、急登で有名なブナ立尾根に取りつく。汗をかきかき、テント場確保のためハイペースをキープして頑張る。 10時30分に烏帽子小屋テント場へ着くが、すでに小屋近くにはテントが一杯。少し離れた池の横の高台に快適なスペースを見つけテントを設営。すぐ横には、ブルーベリー。早速、昼食にちょっといただく。 昼寝をした後、ガスも晴れてきたので13時15分烏帽子岳山頂へ向けて出発。でも、山頂に着く頃にはガスに覆われて、楽しみにしていた展望はなし。 テント場に戻ってゆっくり過ごすつもりであったが、テントと人の多さにビックリ。超過密。お隣さんとの距離は、5cm程しかない。周辺の会話が丸聞こえ、たぶん私のいびきも。 9月24日 烏帽子小屋テント場~野口五郎岳~竹村新道~湯俣温泉~高瀬ダム。 早朝、トイレで屈んだときに決めた。昨日、ブナ立て尾根をハイペースで登ってきた割りには、膝の調子は悪くない。外は星空。今日は野口五郎岳往復の予定だったけど、「よし、竹村新道を下ろう」 家族等に計画変更を連絡し、ヘッドランプを点けて4時35分出発。 ハイペースで野口五郎岳に6時50分着。良い天気。 100点満点の景色。赤牛岳~水晶岳が、朝日に輝く。雲海の向こうには、燕岳~槍ヶ岳。 Sunshine on my shoulder makes me happy~🎵って感じ! いろいろな山を眺めていると、過去の山行と仲間を思い浮かべて物思いにふけってしまう。先の道程は長いのに、のんびり長居をしてしまった。 7時30分発、真砂岳を越えて、竹村新道へ。 上部は、鷲羽岳や槍ヶ岳、硫黄尾根の展望台。下部は、ひたすら忍耐。 湯俣に12時到着。脚はヘロヘロだけれど、ぜひ見たかった天然記念物の噴湯丘まで脚をのばす。対岸段丘上の噴湯丘は、すでに活動を止め迫力は感じられない。でも、河原のあっちこっちで温泉が吹き出している。何故か流れが黒い。端っこに指先で触れてみると、やはり熱かった。川の水と混ざった辺りに誰かが掘った湯船跡が。浸かりたい衝動に駆られるが、帰りの時間、明日の仕事を考えて諦める。ふと気付くと、1時間ほど遊んでいた。 湯俣を13時に出て、川沿いの道をひたすら歩く。 15時過ぎ、やっと高瀬ダムに到着。待ち構えていた乗合いタクシーで、車を停めていた七倉山荘前まで下った。 最近、山を眺めると、印象深い昔の山行や友を思い出す。 南里先生引率のもと、高校の3月合宿で、初めてイグルーで寝た燕岳。高校夏合宿で、雷が横走りする中、宮崎先生とバテた後輩を叱咤激励して駆け抜けた鷲羽岳。11月と12月に今は亡き今井と登った北鎌尾根。大森さんとイワナを釣りながら東沢谷を遡り、水晶のカールを登りつめて、赤牛岳へ。 ほんの数日の出来事が、一生の想い出となって積み重なっていく。これって、凄いことではないかい。 でも、想い出ばかりを追いかけ始めると、人生黄昏時。まだまだ、行きたいところに行くのだ。
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