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投稿者:ナイア
>【アンバランスゾーン】 同時刻観測資料室 ナイア「うーんおかしい…どうなってる?」 部屋をノックする音 南部「ナイア、入るぞ…部屋に行ったら扉にここいいるって張り紙してたが…こんな夜遅くに何やってるんだ?」 ナイア「ちょっと最近違和感があったからここ直近の全天の星の並びと過去の星の並びと比べてるの」 南部「どうしてそんなことを?」 南部がナイアにコーヒーを渡しながら訊ねる ナイア「星の並びってのは長い時間を掛けてわずかながら徐々に変化するモノなんだけど過去の星との並びがここ最近急激に大きく変化してきてるのよ」 コーヒーを飲みながらそう答える 南部「それがなんか何か問題なのか?」 ナイア「いや予想ではこれは流れ込んできてる暗黒物質による重力レンズの影響なんだろうけどそれにしても変化が大きすぎるのが問題なの」 南部「暗黒物質が増えると何か困ることが?」 ナイア「普段の私生活レベルでは何も問題ないけど…星の並びが変わるのが問題なの」 南部「何故だ?」 ナイア「今の星辰で以って間抜けな旧支配者への封印は強化されてるんだけど…このままの変化が急速に続くとその封印に綻びが出る可能性があるってのが問題なの」 ナイア「でもなぜここまで急激に暗黒物質の量が変化したのかが分からないのよねー」 南部「という事は下手すれば…」 ナイア「そう、下手な並び方すれば封印されてる間抜けどもやそれ以外の何かが目を覚ましかねない…って事」 南部「でも言っちゃ悪いがお前にとっては好都合なんじゃないのか?」 ナイア「いや不都合だよ無駄に力だけある能無しの間抜けどもが好き勝手暴れたれたら面倒だし?」 南部「てっきり旧支配者の復活がお前の目的だと思っていたが…」 ナイア「ふむ……じゃあちょっとここで内緒話でもするか」 ナイアが指を鳴らすと一瞬空気が変わる感覚が走る ナイア「これで良し…っと」 南部「オイ何をしたんだ?」 ナイア「時空を閉じた、これで誰にもここからの会話は漏れない。無論間抜けな外野共にもね」 南部「んで内緒話とは?」 ナイア「旧支配者の封印ね、アレ実は私が関わってるの」 南部「!?」 ナイア「私が旧神にけしかけて旧支配者や外なる神共を封印させてその上で疲弊した旧神から封印の権能かっさらって旧神も封印してやったって話。だから私だけが唯一自由に動けるって訳」 南部「…何と言うかお前らしいな」 ナイア「だってあの無能共の作る物語つまらなさすぎて見るに堪えないんだもの、それに比べたら君ら人類の方が遥かに見てて楽しいからねー」 南部「お前なぁ…」 ナイア「まぁ話は戻すけどこのまま星辰がズレてくるのはよくない兆候、って事だけ覚えておいて。旧支配者共が復活する星辰とも明らかに違う動きしてるから何が起こるか分からないから」 南部「それは他の隊員にも言った方がいいんじゃないか?」 ナイア「いや言わない方が面白いかなって、不確定要素が多い方が色々と楽しみだし?」 南部「お前は相変わらずだな」 ナイア「今更でしょ」 南部「フ…そうだったな」 ナイアが再び指を鳴らし時空を元に戻す ナイア「という事で私はもうちょと調べるから南部君は戻ってていいよ」 南部「ああ、そっちも根を詰め過ぎるなよ」 南部が部屋から出ていく ナイア「…あれ?ふと思ったけど南部君「部屋に行ったら扉にここいいるって張り紙してたが…」って言ってたなそう言えば…あああ!自分で折角のチャンス不意にしちゃったー!」 そう言って机に突っ伏すナイアであった
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