投稿画像
投稿者:松本@GPF
左の写真は最初の写真に注記を入れたもの。従来方式ではゴムの張力の方向とグライダーのゴム離脱までの進路に13度の開きがあり、離脱位置で引っ張りの方向から30㎝「上昇」しています。ゴム張力の方向から機体が「上昇」しているのは揚力を発生しているからです。写真で確認するとグライダーの離脱時の迎え角は約5度です。 揚力が発生すれば必ずそれに伴って誘導抵抗が発生します。この誘導抵抗はグライダーをゴムによる加速を妨害し、最終的には獲得高度のロスになります。 離脱までの飛行経路を揚力を発生しない経路、つまり張力の方向に近い飛行経路にするのが解決策です。 右図の様に従来方式では機体を赤矢印の方向に引っ張ります。主翼には翼の裏側に空気が当たるので揚力発生します。アメリカ方式では機体を青矢印の方向に引っ張るので空気はやや翼の上面に当たります。揚力は発生しないので誘導抵抗の発生も無い訳です。
投稿記事
画像を拡大