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投稿者:ナレーション
スカンジナビア海軍軍人ゴスタ・エーレンスヴァンド提督が構想しているのはいわば 『海上迎撃機構想』 であった。 潜水艦が内蔵する航空機や、沿岸航空隊、果ては陸軍の情報網から敵艦隊の位置を予測し、敵主力艦隊をおびき出し、速力に勝る潜水艦で誘導、包囲、殲滅を行う。 一度、潜水艦隊は退避の構えを取るが、相互の情報網から位置を完全に把握し、敵艦隊を誘導することで、反転による一転攻勢、数・速力と航空機やミサイル兵器を利用した圧倒的な火力でもって敵海軍を撃滅する。 これがもし仮に太平洋や大西洋であれば、敵艦隊の誘導は難しくなり、構想自体が机上の空論となるわけだが、北海……そして英仏海峡。バルト海という陸地に非常に近い特殊な地理的特性がこの理論を補強した。 エーレンスヴァルド提督曰く『シー・ビーイング』と呼称される戦術理論の結晶。それこそがこの第二次英仏海峡海戦であった。
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