投稿者:フィンランド首相フォン・ヘッセン
なるほど。確かにスウェーデン系同士の同士討ちは民族主義者を加熱させ、
首都での内戦になりかねない。そこは理解できるところではあります。
しかしながら、「スカンジナビア全体」を考えると、やはり今回の鎮圧につき、
スウェーデン系、特にフィンランド籍ではない「スウェーデンのスヴェーア人」には何らかの関与をして頂いた方がよいと考えているのです。
事実として、ヴァーサ政権自体は孤立無援。
衆目を集めてはいるもののカレリアのラプア政権に比べれば脆い。
時間をかければ、駐フィンランドの連合王国軍及びフィンランド共和国政府軍で滅ぼすことは可能でしょう。
しかしながら、連合王国軍の司令官がフィン系のタウンゼント中将であること、
両軍の大部分がフィン系であることは、非常によろしくない。
…遺憾なことに、我が父カールレ1世のラプア運動の登用、
そして紆余曲折後のヴァーサ政権により、いわゆるスオマライネンのうち、
スウェーデン系とフィンランド系の断絶は、今や著しいものとなっています。
そんな時、フィン系が大部分の将兵が、ヴァーサでスウェーデン系がフィン系を殺して回った痕跡を見る。
フィン系主体の将兵は復讐に出るでしょう。そしてヴァーサでのスウェーデン系の蛮行を内外に伝える。
一方、ヴァーサから出るであろうスウェーデン系難民は、フィン系の蛮行を伝えるでしょう。
…偉大なるスカンジナビア、バルト帝国を支える支柱のうち、スウェーデン系とフィン系は断絶はおろか、敵対する民族となりましょう。
もはやスオミ内の話に留まらない、スカンジナビア全体でスウェーデン系とフィン系が憎しみ合うことになる。
そう、かつての二重君主国はイリュリア王国の、クロアチア系とセルビア系のように。
フィンランドがストックホルムから離れれば、
早晩二度目の、それもアレクサンドル2世のいない、フィンランド大公国に逆戻り。
フィンランドを喪失したスウェーデンがどうなったかは、グスタフ4世以降の貴朝の歴史を見れば明らか。
フィンランドが唇であればスウェーデンは歯です。
それを避けるためには、スウェーデン系を含めた、北欧ゲルマン系を含めた正規軍将兵での攻撃を行い、
あくまで「スウェーデン系のイキりが虐殺して回ったので、(民族にかかわらない)スカンジナビア正規軍が鎮圧した」
という形式を保ち、スヴェーア系とフィン系の完全な破局を回避するべきと存じますが、如何?
…既にスウェーデン系民族主義政党最大手のSNFPもヴァーサ政権には反対している現状。
ここで、もう一度何卒ご考慮頂きたい。