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投稿者:ナレーション
フィンランド国民政府軍はヴィロライネン政権に対するマンネルヘイム攻勢を完成させたことにより、南方方面の安全を確保した。 そして、スカンジナビアとフィンランド首脳は最も難しい仕事に取り掛かることに決めた。 すなわち、沿岸スヴェーア共和国の討伐であった。 フィンランド国民政府軍はスカンジナビア正規軍の到着を待たず、沿岸スヴェーア共和国に対しマンネルヘイム国家元帥率いるフィンランド軍とカール・ハンソン率いる共産義勇軍による攻勢を仕掛けていた。途中にハンソンの片腕テールマンの戦死という犠牲を払いながらも、フィンランド=共産義勇連合軍は沿岸スヴェーア共和国を破り、南方から首都ヴァーサに迫りつつあった。 一方、オウルにもスカンジナビアからスウェーデン王グスタフ6世率いる討伐軍が到着。フィンランド首相フォン・ヘッセンと合流し、脆弱な沿岸スヴェーア軍の防備を蹴散らしながら北からヴァーサに迫った。 長年クオピオにて日和見を決め込んでいたスカンジナビア正規軍を率いるタウンゼント中将も、遂にこの動きに慌て出馬を決定。ヴィロライネン政権に対する最低限の防備を残し、ヴァーサへと歩を進めたのであった。 オウルからの正規軍、南方から進軍したフィンランド=共産連合軍、そして西進したタウンゼント中将の軍はヴァーサ市を包囲し、ヴァーサ市東方の町に司令部を置いた。 その町は、奇しくも、このフィンランド内戦のきっかけとなった 「ラプア」 であった。
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