投稿者:小心者
9.〔構造計画では〕
構造計画にはいくつかのポイントがあります。ここでは特に重要な次の3点を紹介します。
一つは、耐震要素の高さ方向のバランスをとること。
2番目に、耐震要素の平面的なバランスをとること。
最後に、粘りのある崩壊機構を形成させるように、部材断面の大きさを決めるように心がけること。
ここで、耐震要素とは、柱やはり、耐震壁やブレースなど地震力を受け止める主要構造部材を言います。
構造計画は、基本的な平面計画ができたころに、具体的な骨組みを構築していく段階で考えていくことになります。
従って、この段階では、具体的な計算によって上記の3点をチェックすることはできません。しかし、これらのことを十分考慮されていない建物を設計してしまいますとあとあと不都合を生じます。
建物の基本設計ができれば、構造設計によって建物の安全性を検討していくことになります。このとき、上記の3点についても具体的に検討がなされます。
それが、剛性率、偏心率および保有水平耐力の確認です。
次に、これらを紹介します。