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投稿者:松本@GPF
1翅プロペラが通常の2翅プロペラより高能率なのは常識になっている様です。 その理由はプロペラが長くなるので誘導抵抗が減る、コード増でレイノルズ数アップ、ブレードが乱れのない空気中を移動する、で性能が向上するとされています。 1翅プロペラの問題は動力飛行時の振動です。対策を取らないと振動により効率が多分大幅に低下します。 その対策がバランスウェイト位置の移動です。 推進方向では最初の写真の様にバランスウェイトをプロペラ回転面より後退させます。 これはプロペラの推力が1翅側のハブを前に曲げようとするモーメントを後退したバランスウェイトの前向きの遠心力でバランスさせる狙いです。 回転面でも2番目の写真の様にバランスウェイトを後退させます。その理由、自信はありませんが回転抵抗モーメントの1翅側とバランスウェイト側のバランスかと思っています。文献は手元にあるはずなので発見したら別途紹介します。 写真のプロペラ、実はフェザリングプロペラ(feathering prop)です。3枚目の写真の様に働力飛行終了後はプロペラが変形して滑空時のプロペラ抵抗が減少します。 このプロペラは10数年前に平城京グループの梶原正規さんから送っていただいてものです。 フランス語の文献を参考に設計したそうです。わたしの持っている文献は英文です。 メカの詳細はページを改めて紹介します。
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