投稿者:小心者
鉄筋かぶり厚さが元々5mm以下の施工不良(違法工事)箇所に対する躯体補修方法の詳細は未だに明示が無い。(基準値:最小かぶり厚さ30mm以上~70mm以上[図参照])
●鉄筋コンクリート構造物の寿命は、鉄筋のかぶり厚さで決まる。
鉄筋コンクリートを構造として強くするための、
かぶりコンクリートの主な役割は下記の通り。
①鉄筋の発錆(腐食)防止・・・鉄筋を中性化(発錆・腐食)から守る。鉄筋の腐食進行⇒耐力激減。
かぶりコンクリートの中性化速度式 T = 7.2x² (T:時間[年],x:かぶりコンクリートの厚さ[cm])
②鉄筋の耐火性の確保・・・強度の低下を防ぐ(鉄筋強度は600℃で常温の約1/3になる)
③鉄筋の座屈の防止・・・かぶりコンクリートは圧縮時の鉄筋の座屈を抑えるとともに、引張時の付着割裂破壊(※1)を抑える。
(※1)付着割裂破壊とは、異形鉄筋のフシが周辺のコンクリートを押し広げることによって部材表面に生じるコンクリートの破壊で、付着割裂破壊が生じると柱の耐力は急激に落ちてしまう。
----------------------------------------------------------------------------------
かぶり不足は、法違反!。かぶり厚さは絶対に守らなければならない。
この建物を見る限り、A組に、まともな解決能力があるとは到底思えない!